即興力それは組織を凌駕する
サッカーは即興である。いつでもどんな状況にも対応できるように準備しておかなければならない。
ひとりで崩せないのなら二人、三人で崩せばいい。アドリブはイメージの共有であり、それを表現する瞬間というのは考える余地などはなく勝手に体が反応するものだ。どれだけ普段感覚を磨いているか。それが大切なのである。
規律ある守備組織を壊すには即興力、アドリブ力を磨いておかなければならない。
型にハマった攻撃なんて面白くもなんともない。おきまりのパターンなんて壊してしまえばいい。相手の予想の上をいかなければゴールなんて決まらない。
閃け!
”閃き”という言葉がある。それは一瞬のうちに突破口を見出すということだ。
しかし、”閃き”というのは自分の感覚が磨かれていないと生まれない。閃かない選手は状況に対応する術を持っていないということであり、場数が足りないのである。相手がどこから来ようと対応できる力が必要だ。サッカーには一瞬の閃きというのがある。
これは”考える”こととは全く違う領域で、一瞬にして身体が反応する瞬間のことである。これはレベルが上がれば上がるほど小さい頃に蓄積した”遊び”がものいう。
本気で遊ぶということ
サッカーを本気で遊ぶということ。これができなければ世界への扉を開くことはできない。狭い世界に閉じ込められた日本仕様のルールや規律にまみれたサッカーを変えていこう。自分たちで新しいものをクリエイトしていかなければならない。何のためにあるのか分からない形式やルールや規律、それをリスペクトを持って壊していこう。私たちは狭い世界に閉じこもっているわけにはいかない。世界は広い。世界で戦うためには本気でサッカーを楽しまなければならない。本気で遊べなければならない。プレーを創造しなければならない。
2006年、野洲高校を日本一に導いた山本監督は言う。
「僕がドイツで見たサッカーは、一言で言うと、もっとクリエイティブなものだった。11人の選手が、お互いの考えていることを理解し、きちんと連動して、ボールを運ぶ。パスが気持ち良いくらいテンポよく繋がったり、思わず声をあげたくなるようなトリッキーなプレーで、相手を出し抜いたりする。見ている方もドキドキする瞬間がたくさんある。」
ドイツ留学から帰った山本さんは高校サッカーの現場を見て愕然としたという。
「なんやこれ、これがサッカーか」と。
とても同じスポーツとは思えなかった。何が一番違うかというと、まず、チームに攻撃を組み立てようという姿勢が全く見られなかった。
リスクを排除した蹴って走るフィジカルサッカーが蔓延し、創造性は皆無だったと。
山本さんはそんな高校サッカーに一石を投じた。それが伝説のこの試合だ。この時のエース乾はいまスペインでバルサやレアルと戦っている。
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「魅せるサッカー」をしよう。
クリエイティブなプレーや独特の個性を養うために、
自由な発想でチャレンジしよう。
自分たちのスタイルを持って。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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