大人になってから学ぶサッカーの本質とは

日本にいながら外国人リーグでプレーする私の目から見るサッカーの本質とは… 元サッカー選手、元サッカーコーチ、中南米放浪サッカー経験者として好き勝手語らせて頂きやす

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北朝鮮の若き新星ハン・グァンソンの凄さの秘密! セリエAでプレーする史上唯一の北朝鮮プレーヤー

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ハン・グァンソン(韓 光宋)を知っているだろうか?

 

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北朝鮮人で唯一イタリアのセリエAカリアリでプレーする19歳のアタッカー

彼とはイタリアのISMアカデミーで2015~16シーズンの1月から共にプレーした。

彼はその前の年のU17ワールドカップで活躍してインテルリバプールが欲しがるほどの選手となった。

 

彼は初めに某セリエAのユースチームの練習に参加した。

だがそのクラブは彼に興味を示さなかった。

それからしばらく北朝鮮代表チームとして、僕と同じアカデミーでトレーニングをする日々が続いた。

そして2017年1月末セリエAに所属するカリアリのユースチームの練習に参加することになり、サルデーニャ島に飛んだ。

ここから彼のサクセスストーリーが始まった。

圧倒的な才能であっという間にトップチームへ

3月頭、テスト生のハンをユースチームの監督が気に入りカリアリのユースチームと契約することになった。

それから数日後の試合で入団間もないにもかかわらず、デビューを果たし、1得点2アシストという結果を残す。

その試合をたまたま見ていたチームの会長が彼の才能に惚れ込み、すぐさま3月19日セリエA29節ラツィオ戦のトップチーム帯同を言い渡す。

カリアリのユースチームの一員として数回の練習と、1回の試合出場で異例のトップチーム帯同となった。

ラツィオ戦でのデビューはお預けとなったが、次節のパレルモ戦で短い出場時間ながら北朝鮮人初のセリエAでプレーする選手となった。

そして迎えた31節トリノ戦、後半81分から出場するとアディショナルタイムにヘディングでセリエA初ゴールを決めた。

信じられないが、ここまで彼がカリアリのユースチームと契約してから1カ月足らずである。 まさにシンデレラストーリーだ。

迎えた2017~18シーズン、カリアリは彼のさらなる成長の為、セリエB(イタリア2部)のペルージャにレンタル移籍をさせる。

だが彼は周囲の予想を覆し、すぐさまポジションを勝ち取ると、ゴール、アシストを重ねる。 4か月後の2018年1月にセリエAカリアリはハンをチームに呼び戻した。

そして現在、ユベントスリバプールトッテナムが興味を示すほどの選手となった。 そんなハンの凄さを動画、そして一緒にプレーした経験から紐解いていこう。

カルチョの屈強なDF陣を物ともしない強靭なフィジカル

ボールをスペースに転がし、上半身をうまく相手の前にねじ込みながらゴールに向かう独特のドリブル。 このフィジカルを持ってまだ19歳である。

一見するとスラっとしていて、屈強な身体には見えないが下半身が強い。

しかも全く怖がらずむしろ、かかってこいボールは渡さないぞ!と言わんばかりの迫力あるプレーをみせる。

彼は練習が終わるといつも余分に腹筋、下半身を鍛えていた。

自分のプレースタイルでセリエAでプレーする為に必要なことを自分なりに分析していたのだろう。

ゴールに向かう迫力とスピード

ハンには自分にマークが付いているかどうかは関係ない。

相手がいようと強靭な下半身、スピードでゴールに向かう。

低い重心、両腕をうまく使い相手の居場所を感じとる。

アタランタパプ・ゴメスを彷彿とさせるプレースタイルだ。

彼は上手いというより凄かった。

僕自身日本でプレーしてた時、彼よりボール扱いが上手な選手は何人も見た。

けど、彼ほど凄い選手は見たことがなかった。

彼はゴールを決めることを常に考えていて、真っ先にゴールに近い選択肢を選んでいた。 ボールを呼ぶタイミングも素晴らしかった。

相手の人数、強度を確認してからボールを呼ぶ。

なので相手がいてもボールを出せるし強靭な下半身のおかげで相手を剥がせる。

いいプレーをするよりも自分がゴールを決める事を徹底していた。

それが結果的にいいプレーになるのだ。

メンタル面でも素晴らしい

彼は味方のミスに怒鳴り散らしたりしなかった。

しかし、自分のミスには感情を露わにして悔しがった。

チームメイトとは友達というより同僚として接しているように映った。

これが出来ている日本人の高校生は見たことがない。

パスが合わない、ボールが出てこないなど、自分のイメージとプレーが合わなければ、その場で味方に伝える。

時には感情を露わにして伝えることもあったが、怒っているのではなく、それだけ自分に自信を持ち、結果にこだわっているのだ。

最後に、近年北朝鮮は国内のエリート選手(若手)を国を挙げて、国家プロジェクトとしてヨーロッパのサッカー強豪国に送り込んでいる。

僕がイタリアでプレーしていたISMアカデミーにも北朝鮮ユース代表を丸々1チーム分送り込んでいた。

北朝鮮がアジアのトップに君臨する日はそう遠くないのではないか。

日本も世界に追いつくために変える必要がある事が山ほどあるように思う。

他のアジア諸国は着実に成長していると感じる。

 

ライタープロフィール

佐藤 靖晟 21歳
高校卒業後イタリアに渡り1シーズン半、今年からスペインに移籍してプレー。

佐藤 靖晟 (@92670731) | Twitter

 

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サッカーの本質を追求する旅はつづく…