興國高校式Jリーガー育成メソッド ~いまだ全国出場経験のないサッカー部からなぜ毎年Jリーガーが生まれ続けるのか?~ | ||||
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興国高校サッカー部と言えば、全国大会に出場経験がないのに毎年Jリーガーを生み出すことで指導者界隈ではわりと有名だ。
その興国高校サッカー部の内野監督の本が出ました。
とても興味深いエピソードが散りばめられており、サッカー指導者は必見の内容です。
今回は本書の一部をご紹介させていただきます。
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風間監督に聞いた「ボールを止めるトラップ」とは
2018年に名古屋グランパスに加入した大垣が練習参加したときに、風間八宏監督と話をさせてもらう機会がありました。そこで風間さんは「『ボールを止める』というのは、完全にボールが静止している状態です。少しでも動いていてはダメ。ボールに書いてある文字がはっきり読めるように、地面に手で置いたような状態。それが『ボールを止める』トラップなんですよ」と言っていました。
ストイコビッチは「ボールをピタッと止めた」
その話を聞いて腑に落ちたのが、ストイコビッチのエピソードです。
僕の友人が中京大学にいた時に名古屋グランパスと練習試合をしたことがあって、メンバーにストイコビッチがいたそうです。友人に「ストイコビッチ、どうやった?」と訊くと「ボールがピタッと止まるから飛び込めない」と言っていたんですね。その話とリンクして、これかと。
イニエスタもそうですよね。強いパスでも衝撃を吸収して、ボールの勢いを殺してしまう。そして足元にボールを置いた状態になる。その話を聞いてから選手たちには「ボールが転がらないように止めよう」と言っています。
引用:興國高校式Jリーガー育成メソッド ~いまだ全国出場経験のないサッカー部からなぜ毎年Jリーガーが生まれ続けるのか?~
「止める!蹴る!」と言えば、
名古屋グランパスの監督、風間八宏氏が思い浮かぶ方はかなりのサッカー通だろう。
私の大学時代の恩師であり、サッカー人生ではじめて"サッカーの本質"を考えさせてくれた人だ。
私も学生時代に経験した風間さんのトレーニングを振り返ると、本当にひたすら「止めて!蹴る!」のレベルを向上させるためのトレーニングが仕組まれていたんだなと思う。
狭いグリッドの中で強度の高いポゼッショントレーニングを行い、その中で常に「ボールを止めろ!」「ボールの置き所!」「どこにボールを置けば大丈夫なのか、自分で掴め!」という声かけを何度も何度も何度もされたのを覚えている。
風間さんにサッカーを学んで、"サッカーが上手いの定義 "が変わった。
どんなにリフティングやドリブルが上手くても、本気の真剣勝負の中でボールを止めて、蹴ることができなければ高いレベルでプレーすることはできないということを知った。止めて、蹴れなければ、試合の中で何もできない。それがプロの世界である。
本気でプロを目指すなら、この精度を高めることが重要だ。
その上で、自分の武器を磨くこと。
【風間八宏がグランパスで伝えようとしていること】
— Kei Imai (@Keivivito) 2018年12月4日
・ボールを奪われないこと
・常識を疑え、ルールを疑え
・チームの空気を変える / 風間八宏の目指すサッカー 〜グランパスで伝えようとしていること〜 (大人になってから学ぶサッカーの本質とは) #NewsPicks https://t.co/uiIg2Iruau
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
興國高校式Jリーガー育成メソッド ~いまだ全国出場経験のないサッカー部からなぜ毎年Jリーガーが生まれ続けるのか?~ | ||||
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