「私が指導しているのは人間だ。スター選手を育てているわけではない」
オスカル・タバレス監督の言葉です。
ウルグアイのタバレス監督といえば南米を代表する監督です。
タバレス監督の魅力は、その深いサッカー観です。元小学校教師である彼の言葉は、常に教育の本質、人間の本質を突き、選手たちから厚い信頼を得ます。
サッカーは偉大な乗り物
「サッカー選手とはサッカーをする人です。サッカーは偉大な乗り物です。でも、それは最も重要なことではありません。最も重要なことに到達するための素晴らしい乗り物です。良い人間をつくりあげることです。」
ウルグアイのサッカー指導者であり、元小学校教師の言葉 https://t.co/pwtgClCP9d— Kei Imai (@Keivivito) December 31, 2019
サッカーを指導する人間がサッカーの表面的なことしか指導できないと、サッカーの本質を知らずに育ってしまいます。
タバレス監督は「サッカーは偉大な乗り物です」と言いました。
サッカーという乗り物に乗ることで、良い人間をつくりあげることができると言っているのです。
つまり、テクニックや戦術を理解して表現する以前にサッカーという乗り物を指導者がどのように解釈しているかが大切なのです。
サッカーは人を育てるもの
上手くなる過程で、勝利までの過程で、仲間との関係性を深め、家族との愛情を深め、チームとして結束し、あらゆる困難を乗り越えていくわけです。
仲間が、家族が、何を想い、何を感じているのかを知り、サポートすること。
そして自分自身もその過程で困難に直面した時に、仲間や家族に助けられて成長することで大切なことが学べるのです。
サッカーを通じて、一人ひとりは異なることを知り、それゆえに大切にしなければならないものを知り、コミュニケーションの本質を知ることができるのです。
この本質を知らずに、サッカーを指導することはできないし、サッカーをプレーすることはできないのです。
タバレス監督の言葉はサッカーの本質が詰まっています。
サッカーとはなんなのか、今一度考えるきっかけを与えてくれました。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…