イタリアで彼を知らないサッカーファンはいないだろう。
163cmという日本人の平均身長より小さな身体で、セリエAの屈強な相手を軽々といなすプレー。
低い重心からの卓越したアジリティーと抜群のクイックネス、繊細な右足のテクニック、イマジネーション溢れるプレーを武器に左サイドから起点となって、攻撃の最終局面で決定的な違いを作り出す。
イタリア代表の10番を背負い、セリエAに所属するSSCナポリでプレーする選手である。 彼の経歴は日本の若きプレーヤーに勇気を与える。
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彼の父親が元アマチュアのサッカー選手で、4人兄弟全員がサッカー選手になるというサッカー一家で育った。 そして、末弟のロベルト・インシーニェもSSCナポリの下部組織出身で、現在はセリエBのベネヴェント・カルチョでプレーしている。
学生時代は欠席が多く高校は1年で退学しており、父親が失業したたため市場で衣服などを売るアルバイトをして生計を助ける傍ら、サッカーの練習に取り組むという生活を送り花開いた、「大逆転サクセスストーリー」を持つプレーヤーでもある。
そんなインシーニェの上手さの秘密を動画を使って紐解いていこう。
抜群のアジリティ
狭いスペースをすり抜けるアジリティの高さは世界屈指だ。
自分より大きな相手も嘲笑うクイックネス
一瞬のスピードで相手を突き放す!緩急のつけ方が巧い!
抜群のアジリティはさることながら、スピード調整が素晴らしい。
大きな相手が近くにいても全く焦らず、「俺からボールを取れるならとってみろよ!」と自身に溢れる佇まい。
100から急に0になったり、0からいきなり100にギアチェンジしたり、100から60にスピードを落としたと思ったら一気に100までギアを戻したり、自分のトップスピードはどのくらいなのか、今自分はどのくらいのスピードを出しているのか、相手はどのくらいのスピードなのかを全て頭に入れてプレーしているようにみえる。
インシーニェはスピードを自在に操る
まるでスピードを自在に操る魔法使いのようだ。
抜群のキック制度と視野の広さが彼の特徴でもある。
味方のタイミングに合わせるパスセンス
タイミング、スピードを殺さない絶妙のパススピード
インシーニェはいつも遠くを見ている。
味方が動き出すのを全く見逃さず、パスの精度もスピードも完璧だ。
いい動き出しをすれば、必ず素晴らしいボールを出せるインシーニェは味方FWからしたら最高のパートナーだ。
インシーニェのゴールの嗅覚
ゴールセンス、シュートセンスも抜群だ。
ゴールの匂いを嗅ぎつける。
ここぞというタイミングでスピードを上げてゴール前へ飛び込む。
ゴールへのイメージを一瞬で描くこと
ボールの呼び込み方、タイミング、動きのスピード全て完璧だ。
味方も使えるし、味方にも使われる事が出来る。
小さい選手のお手本のようなプレーだ
インシーニェゾーンからの完璧なシュート
左45度。この角度でボールを持った時、彼の真価が発揮される。
ファーサイドへの完璧なボール。
あんなところに蹴られたらどんなに素晴らしいキーパーでも止めることは不可能だ。
インシーニェは小さいが柔らかい。
常に緩んでいて、自然な状態を保てるから自由自在にスピードを操れるし、相手も見える。
彼のプレーからは圧倒的な自信を感じられる。
自分より20cm大きな相手が本気で狩りに来ても全く動じずにいなしてしまう。
自分が厳しければ味方へ魔法のような最高のパスを出し、自然な状態から繰り出される美しい魔法のようなシュートは見るものを魅了する。
インシーニェはまさに魔法使いだ。
彼のプレーに注目していただきたい。
#インシーニェ の美しいミドル🌈#メルテンス も思わず…😏
— Goal Japan (@GoalJP_Official) 2018年11月22日
(📽via=@sscnapoli)pic.twitter.com/59qiFiVb4v
バロテッリとも仲良しのインシーニェ。
バロテッリとインシーニェ最高かよ🤣 pic.twitter.com/yPVxb4UYaE
— のんびりーぎるもあ@Blues (@d9b768d498c3407) 2018年9月4日
インシーニェ→普通にバロが自撮りしに来たと思う
— 45 (@abcbalo) 2018年6月4日
バロ「ハッピバー…」
インシーニェ「(お、お前…)」
バロ「ステートゥーユー」
インシーニェ→恥ずかしそうにニヤニヤする
最高かな? pic.twitter.com/Z5K3NnFBtE
ライタープロフィール
佐藤 靖晟 21歳
高校卒業後イタリアに渡り1シーズン半、今年からスペインに移籍してプレー。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…