フランス代表のエースであり、アトレティコ・マドリードの象徴であるグリーズマン。
世界の一流選手から学べることはたくさんある。
グリーズマンといえば「巧い」そして「速い」という印象があるけれど、より具体的に彼のプレーの魅力は何かというのを考えていくと色々と見えてくる。
今回はグリーズマンの「脱力」に着目してみたい。
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グリーズマンが巧い理由は「脱力」にあり
手(指・腕)の使い方が美しい。
— 渡辺夏彦 / Natsuhiko Watanabe (@nacchoooooooooo) 2018年11月12日
全てに無駄な力みが一切ない。
指は小指から中指くらいまでに軽く力が入っていて、人差し指と親指はリキミの「リ」文字もない。
蹴り足の腕がこんなに上がっているのも珍しいな、、 pic.twitter.com/WGUyOrFsGr
サッカーが本当に巧い選手というのは「脱力」できている、というのが持論だ。
フランス代表のトレーニングでポグバとグリーズマンのボール遊びの様子をご覧いただきたい。
ポグバとグリーズマンの練習風景 pic.twitter.com/mOOtBsIBDP
— サッカー好きのためのMovieチャンネル (@FO9YtsAhCg7kfZg) 2018年11月15日
ふたりとも余計な力が入っていないのがよくわかる。
試合で最高のパフォーマンスをするためには「脱力」している必要があるのだ。
「脱力プレー」はサッカーの基本である
ところが日本の育成年代のトレーニングはというと、いまだに柔よりも剛の比率が高い。本質を逸脱した罰走や筋トレが横行しているという。
フィジカル的な「速さ」「強さ」ばかりが求められた時代があった。
根性で乗り越えられた人間だけが生き残るサバイバルな時代だった。
その結果、サッカー選手として活躍できずに身体を壊してしまった人がとても多かった。才能のある選手がたくさん潰されてきた。
表層的な「速さ」「強さ」を追い求めると、「柔らかさ」という視点が欠けてしまう。
本当に大切なのは「柔らかさ」であり、「柔らかさ」は「脱力」していることであり、余計な力が入っていない状態のことである。
サッカーに限らず、良いパフォーマンスを発揮するためには余計な力が入っていてはいけない。つまり「脱力」している必要があるわけです。
柔らかくなければ、筋肉はすぐに壊れるし、「速さ」も「強さ」の質も上がらないものです。
つまり、サッカーの基本は「脱力プレー」だ。
〜しなさい。という教え方では柔らかさが失われてしまう。
脱力していなければシュートも入らない
フランス代表のシュート練習。
— Kaoru Sato (@ks_9official) 2018年11月15日
まず枠に飛ばすのが当たり前。
そしてグリーズマンは上手い。 pic.twitter.com/WXQJa0ZOVZ
サッカーをそこそこのレベルでプレーした経験のある人はイメージできると思うけれど、ゴールキーパーのレベルが上がると力任せのシュートは入らなくなる。
どのようにボールに力を伝えれば思い通りのコントロールができるのか、ゴールキーパーに触られない軌道にコントロールできるだろうかと考えると、身体の扱い方に視点が移る。力任せではなく、力を抜いてこそよりミートできることを知り、クオリティが上がっていくのです。
まずは脱力すること。
立ち姿が美しい選手は脱力している↓
メッシが世界一の理由は脱力力↓
サッカーの本質を追求する旅はつづく…