サッカーを指導する上で大切にしなければならないことが、ないがしろにされている光景を頻繁に目にする。
情報化社会、今や指導者以上に選手の方がサッカーを知っているケースも多いだろう。
仮にそうだとしても、指導者が大切にしなければならないのは、選手の気持ちや想いを育むこと。
そして、主体的に成長していけるようサポートすることだ。
サッカーを通じて多くのことを伝えることができる。
このブログを通じて、少しでも多くの指導者にとって有意義な情報提供ができればと思う。
今回も3つの記事をピックアップしました。
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運動神経よりも、自信があるかないか
子ども達に対し、俗に言う「運動神経がいい」「運動神経が悪い」という言い方や評価の仕方はあまり正しくなく、結局のところは
「自信がある」のか「自信がない」のか。
と、いうことのような気がしてる。
それは決して運動神経の話だけではなく、流行りの「インテンシティー」とか「デュエル」とか…
相手に対してだったりボールに対して、強く行ける、行けない、云々の話もそう。
得てしてそこが物足りない子に対して「もっと強く行けよ」とか「気持ちが足りない」とか言ってしまう指導者がまだまだ多いと思うのだけれど
そう簡単な言葉で片付けてしまう前に、まず「この子は自信がないんじゃないか」と視点を変えてみると、大抵は合点がいく。
声出せー!とか言う人もまだたくさんいるけど、自信がないのに声なんて出せるわけないよね。どんだけドSなんだか。
自信があるから躊躇なく行けるし
自信がないから躊躇してしまう。
そりゃそうでしょと。
そうなると話は簡単で、つまり大事なのは、自信をつけさせること。
サッカー以外のこと(なわとび、相撲、絵など)を褒めたことをキッカケに、サッカーが急に上手くなっていく子、積極性が急に出てきた子を、今まで何人も見てきた。
彼らが急激に変わっていったロジックは、きっとそういうことなのだと思う。
neutralfootball.hatenablog.com
プレッシャーが生まれる論理
重圧は失敗する恐れから来るものだが、バルデスは"それがどこから生まれるのか”をとことん突き詰めていた。順を追って、心の流れを解析している。
1.希望
↓
2.目標
↓
3.計画
↓
4.不透明性
↓
5.恐怖
↓
6.重圧
↓
7.不安
「人は望みを叶えるために、まずは目標を掲げるものだ」とバルデスは持論を展開している。
「そして目標は将来に向けた計画になるわけだが、未来に向けた事項であるだけに、100%はコントロールできない。そのために不透明性が生まれる。"分からない"ということは不信感につながり、恐怖となる。"計画が成し遂げられないのでは"、"希望は完結しないのではないか"という恐れが、重くのしかかる。もし失敗したら、周りを失望させてしまう、と臆する。それが重圧となって不安を増幅させる。そして心の不安定さが本当に失敗を生み出すのだ」
バルデスはその論理を立てた上で、負の連鎖を断ち切るメソッドを"発明"した。
重圧を克服するセオリー
1.目標への道筋をデザインする
2.人生を謙虚に捉え、簡略化する
3.健康的習慣を身につける
4.練習、練習、練習
5."自分のかご"を満たす
6.大事な瞬間を思い描く(可視化する)
7.大事な瞬間にのんびりと無関心に向き合う
8.成功するマネジメントと新たな目標の設定
本質的に上手い選手とは
「きちんとボールを持って奪われない。一番大事なのは、そこです。日本の育成は、楽しいトリッキーな技を覚えるか、指導者が勝つためのチームを作ろうとするか、両極端に分かれてしまい、本当の基本を教えようとしていない。フィジカルの強い小学生を集めて、勝つためのプレーをさせれば、相手のテクニックが未成熟なら結果が出る。しかしトリッキーなドリブルを始めるためには、最初のタッチでボールを収める技術が必要です」
「今、海外で活躍する選手が増えたのは、全体にサッカー熱が上がり、そういうルートができたということ。でも昔から本質的に上手い選手はいたし、最近になって頭抜けた選手が出てきたわけではない。本当に日本のレベルが上がったなら、ブラジルと試合をしても、もう少し見せ場を作れるはずですよ」
サッカーの本質を追求する旅はつづく…