「選手は世界レベルの環境でプレーしているわけです。しかし、残念ながら指導者がそこに到達していない。今後は欧州でキャリアを積む指導者が出てくるのが望まれる。ただ、現在は世界のサッカーは映像でも見られるし、体感しないまでもコーチングのヒントを探すことはできます。僕らはとにかく、新たなもの、異なるものを受け入れること。それを恐れないこと。これが重要だと思います」
「それがどれだけ幸運なことだったか。指導をやっていると日々実感するんです」
─ 島沢優『オシムの遺産(レガシー)彼らに授けたもうひとつの言葉』
日本サッカーに残された課題
日本代表の選手たちは今、世界の舞台で戦っています。
ヨーロッパの強豪リーグで、アジアの大会で、そしてワールドカップの舞台で。
選手が「世界基準」で鍛えられるようになった一方で、
その選手たちを導く指導者の進化は、まだ十分とは言えない。
これが、いま日本サッカーの大きな課題の一つなのかもしれません。
「新たなもの、異なるもの」を恐れない勇気
オシムは異国からやってきた指導者の中でも異質でした。
その存在自体が、当時の日本サッカー界にとっては異例だった。
でもだからこそ、私たちはオシムを受け入れ、
そこからたくさんの学びを得ることができた。
「異なるものを受け入れる勇気が、未来を切り開く」
これは、サッカーに限らず、社会全体に通じるメッセージです。
- 自分の慣れたやり方に固執しない
新しい考え方、文化、アプローチを柔軟に学ぶ
違いを怖れず、取り込んで自分を進化させる
指導者にとって、この姿勢こそが未来の選手を育てる土台になると思います。
世界の知に触れ、学び続ける
今の時代、世界のトップレベルのサッカーは、
映像でもデータでもすぐ手に入ります。
だからこそ、あとは指導者自身の姿勢次第。
「学ぶ意欲」「取り入れる勇気」があるかどうか。
欧州でキャリアを積む指導者が増えるのは理想です。
でも、それが難しい環境でも、今や世界の知は手の届くところにある。
オシムが残した言葉は、
「指導者自身が成長することを止めるな」
という強いメッセージなのだと思います。
指導者が変われば、サッカーはもっと進化できる
選手だけが世界に適応しても、
指導者がそのスピードに追いつけなければ、
チームも、組織も、国も成長は止まってしまう。
だからこそ、大人である私たち指導者こそ、
新たなものを受け入れる勇気を持ちたい。
オシムという“異物”を受け入れた幸運を、
次の世代の選手たちにどうつなぐのか。
それが、僕ら指導者に残された使命なのかもしれません。
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