今季のリーガエスパニョーラにおいて、レアル・マドリードは思うように勝利を積み重ねることができていない。チームの不調もあり、クリスティアーノ・ロナウドも序盤はゴールを決められず、バルセロナのFWリオネル・メッシは開幕から順調にゴールを重ね、12試合を終えた時点で12ゴール。毎年のように得点王を争っていたライバルを11点リードしており、C・ロナウドの今季得点王は絶望的になったかに見えた。
ところがロナウドはそこから劇的に調子を上げ、9試合の出場で18ゴールを記録。残り9試合となった時点でメッシ25得点に対してロナウド22得点と、その差はわずか3点にまで縮まっている
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クリスティアーノ・ロナウドがゴールを量産できる理由、一流の選手である理由が開設された動画をご覧いただきたい。
いつものように@fantaglandistaさんのTweetより引用させていただきます。
12/13CLベスト16第1戦R・マドリー対マンチェスター・U直前のネヴィルによるロナウド解説 pic.twitter.com/KcfYUh6ju4
— ㅤ (@fantaglandista) 2017年10月12日
以下、書き起こしになります。
ロナウドが一流である理由
ロナウドはどんな試合でも結果を残しますよね。
土曜日のレアルマドリーの1点目も、ロナウドが起点となってお膳立てまでしていたんです。
彼が決めたわけではありませんが、このゴールにはロナウドの賢さがわかる素晴らしい瞬間がありました。
ロナウドに注目して拡大してみましょう。
後ろを振り向いていますよね。
ここにいるセビージャのセンターバックを見て、どれだけスペースがあるのか考えているんです。
ただ単に見ているのではなく、この時セビージャのディフェンダー達の背後をとる確実な手順を考えているんですよ。
だから10ヤード離れたところで彼らがきちんとカバーしているのを見ているんです。遅く再生してみれば分かりますよ。
ロナウドが見ているセルヒオ・ラモスはボールを持って前進していますね。
ラモスが僅かにボールを触ったときにも、ロナウドは後ろをちらりと見ていますね。
ロナウドが振り向いて見ているセビージャのセンターバックは、ロナウドに向かって動き出しています。ここからが偉大な選手のプレーですよ。
ポジションを捨てて寄せてくることくらい予想の範囲内なんです。
セビージャのセンターバックはロナウドの足元にボールを入れさせるわけにはいかないからです。
そのときロナウドは振り返ってセンターバックの動きを見て、動き始めるのです。
私からすればこれこそがワールドクラスの選手たる所以ですね。
賢いディフェンダーはこのレベルになると常に抜け目がありません。
次の瞬間にセンターバックが寄せると、ロナウドはその背後に回り込んで、センターバックと右サイドバックを引き離しています。
つまり、彼は騙してプレーしていたんです。
素晴らしいパスでチームメイトにアシストしました。
この試合のほとんどでセビージャは守備に人数を割いていました。
中盤に5人、その後ろに4人がどっしり構えて、スペースを全て塞いでいました。
1人目のセントラルミッドフィールダーの選手がロナウドと対峙しようと出ていきます。
ここからC・ロナウドがゴールするのは、とても難しいように見えますが、まずはこの技術です。
リズムよく躱しましたね。2人目のミッドフィールダーの選手はとても中途半端なポジションにいるので、急いでロナウドに寄せていきました。
1人くらい簡単に躱せるに決まっているからです。
あの1対1は彼にとって夢のような展開だったのです。
1秒でも素早くカバーしないといけません。
ロナウドから5ヤード離れているだけで、ああやってゴールされてしまいますからね。
ロナウドのボールを受けるタイミング、駆け引きは、現役の選手は特に参考になるのではないだろうか。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…