サッカーを子どもたちに伝える大人はサッカーの本質を伝えなければならないし、それを伝えることはサッカー以外の大切なことも学ばねばならないと思う。
今回は新たな企画として、“サッカー以外の大切なことが書かれた記事”をご紹介して行きたいと思います。
日々、仕事をしたり旅をする中で色々な刺激を受けて色々な情報を得る機会があります。
私が日々収集している情報でシェアしたい記事をピックアップしていきます。
世界が一向に良くならないのは、あなたが何もしてないから
先輩は、しばらく沈黙した後、ゆっくりと言った。
「安達さん、どうすれば、会社や世の中がクソではなくなりますかね?」
「えー……と。」
「私もクソな会社は嫌なんですよ。どうしたら変わりますかね。知恵を貸してほしいんですが。」
「まず、上司に変わってもらわなきゃダメです。あと、その取り巻きにも。」
「そうですね。」
「あと、もう少し会議を効率よくするために、議事を変える必要があります。」
「確かに。」
しばらく話した後、先輩は「分かりました。」と言った。
「では、このクソな状況をなんとかしましょう。」 私は感謝した。
「ありがとうございます。」
すると先輩は言った。
「ありがとうございます、っていうのは違いますよ。安達さんがやるんです。」
「……?」
「どうすれば、上司が変わるか。安達さんがやらなきゃダメですよ。他に誰もやってくれません。」
「と言われても……。」
「やりたくないですか?」
「そういうことではないんですが……。」
「ではやりましょう。やり方は私がお伝えします。簡単ですよ。」
「……。」
「いいですか、20代の半ば、そろそろ子供はやめましょう。世の中は誰もあなたのために世話を焼いてくれません。欲しいものは、自分で掴みに行くんです。でなきゃ、一生負け続けますよ。それで良いんですか。」
「それは嫌です。」
「いいですか、世界が一向に良くならないのは、あなたが何もしてないからです。」
「……」
「まず、目の前のことからなんとかしましょう。上司の態度を変えるなんて、そんな難しいことではありません。」
「そうなんですか?」
「そうです。」
先輩は、その場で私に以下のことを約束させた。
・不満を顔に出さないこと。
・上司の悩みを聞くこと
・上司を褒めること
「この3つを、とにかく半年間、やり続けてください。」
私は半信半疑であったが、とにかくアドバイスを実行した。
もう、キャリアに後がなかったからだ。
私は上司のクズな部分に目を向けず、上司の良い部分を見て褒めるようにした。
私は嫌な上司の話を積極的に聞きに行くように努め、彼の悩みを感じるようにした。
感情が表に出ないように、いつも笑顔でいるように勤めた。
実際、それら先輩のアドバイスは的確で、すぐにその効果を実感するところとなった。
上司は困ったことがあると、私に相談するようになり、ついに「若い人の離職率が高い」ことについて、打開策を提案するように求められた。
会議でできるだけ積極的に発言したので、会議は短くなった。
つまり、私は先輩の提言どおり「世界は、変えられる」との確信に至ったのだった。
年末が来ると、いつもあのバーを思い出す。
「世界が一向に良くならないのは、あなたが何もしてないから。」なのだ。
「あなたが好きな何か」に対してあなたがお金を払わないと、それを作っている人は食っていけないのだ
創作の世界というものはシビアなもので、食えないアーティストはあっという間に行き詰まります。お金を稼ぐ手段がなくなるか、お金を稼ぐことによって創作の時間がなくなると、そのアーティストさんは観測出来なくなります。
たとえメジャーシーンで勝負している人であろうとも、お金の周りが良くなければ、活動出来なくなるまでの期間は驚く程短いです。
これは、アーティストに限った話ではなく、あらゆるジャンル、あらゆる分野において同じことです。行き着けの店は、客があまり来なくなるとつぶれます。良く使うWebサービスは、採算がとれなくなると停止されます。
そして、その「立ち行かなくなるまでの期間」というものは、部外者が想像するよりも、一般にだいぶ短い傾向があります。非常に基本的なことではあるのですが、霞を食うだけで生きていける人間はいないので、あらゆる活動には資金が必要です。
そして、その資金を提供するのは、顧客であり、ファンであり、要するに「それが好きなあなた」です。
直接的、間接的(広告クリックとか)の違いこそありますが、これはどんなものでも同じです。つまり、「それが好きなあなた」がお金を使わないのであれば、「それを作っている人」にお金は回りません。単純な話です。
自分の中にある純粋性を守らなくちゃいけない
自分だけは、自分の中にある純粋性を守らなくちゃいけない。職場や学校に行きたくないと思う時、それは我儘でも弱さでもなく、真っ当な精神の防衛反応だと思う。必要なのは精神を押し殺す努力ではなく、的確に言語化する努力だ。嫌だなあと思うことを受容し続ける日々を送ると、最悪の場合、魂が腐る。— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2016年9月8日
おかしいと思うものに対しては「おかしい!」と叫ぶ力をなくしてしまうと、自分の頭がおかしくなってしまう。社会不適合者という言葉もあるけれど、年間三万人の自殺者がいて、100万人を超える鬱病患者がいるとされている現代社会に適応してしまったら、おかしくならない方がおかしいと思う。必要なことは「適応」よりも「開墾」で、多分、ひとりひとりが抱える違和感の中に未来を拓くヒントはあるのだと思う。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…