これまで年齢性別人種を問わず、たくさんの人たちとボールを蹴ってきて、わかったことがあります。
サッカーが上手く見える人はたくさんいるけれど、サッカーが上手い人はそんなに多くない。ということです。
これは一緒にプレーしてもそうですし、子供たちを指導するコーチたちを見ていても感じることであります。
ボール扱いや身体能力が高いのに試合になると何も出せない上手く見えるだけの選手。
そして、サッカーの本質を知っている指導者と知らない指導者では、選手たちに発する言葉も言葉使いも違います。
因みに、元Jリーガーやプロサッカー選手だった指導者だからと言ってサッカーが上手いとは限りません。※プロ選手も色々で、フィジカル的にズバ抜けている場合や、なんの特徴もなく平均的なスペックでなぜかプロだった選手を何人もみてきました。
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本当にサッカーが上手い人は、頭ではなく心でプレーする
サッカーが本当に上手い人はコラソンがある。
コラソンとは心です。
心がないプレーはカタチだけ、
見た目だけは上手そうに見えるけれど、ちょっと本気の試合になると全くダメ。
そんな人にサッカーは教わってはいけません。
カタチだけ、
見た目だけ立派に教えることができても肝心の心が空っぽなままサッカーを教わることになってしまいます。
いま、育成年代を見てもそんなチームばかりです。
カタチだけ、見た目だけは良いけれど本気の試合になると戦えない。
足技だけ… ドリブルだけ、みたいなチームたくさんあります。
サッカーは心(コラソン)でプレーする
南米、とりわけアルゼンチンやブラジル出身の人たちとプレーすると、いつもこれが日本にないものだなと思うのが、コラソン(心)です。
リフティングが下手くそでも、試合になると信じられないほどのテクニック、そして強さを魅せるのが彼らで、彼らは試合になった途端にコラソン(心)でプレーする。
逆にどんなに上手い選手でも、試合でここぞというときは必ず泥臭くプレーするのが南米の特徴です。
育成年代の選手が本気で泥臭く自分を出し切る心を持っていないというのは指導者の心を反映しているにすぎません。
本当にサッカーが上手い選手は、協奏することができる
サッカーは仲間とともにゴールを目指し、勝利を目指すゲームです。
求められるのは競争よりも共創であり協奏することだと思います。
サッカーが上手く見える人は、ボール扱いが上手くて、しっかりボールも蹴れる。
しかし、ともにプレーする仲間の魅力を引き出す為の感覚がなかったりします。
どれだけ個人の能力が高くても、サッカーは一人で勝利することはできません。
そもそも個人の能力にはチーム内で最適なプレーができる要素も含まれなければなりませんが。
全員が長い音符を歌っている。ということは、誰かがどこかのタイミングで息継ぎをし、別の人は違うタイミングで息継ぎをするということだ。それでもハーモニーは崩れない。ハーモニー(調和)とは、つまり、何か...https://t.co/WXY1nRYrNu #NewsPicks
— Kei Imai (@Keivivito) August 5, 2017
サッカーが上手いとはどういうことかを突き詰めて考えてみると、まだまだたくさんの要素が出てきます。
日本でボールを蹴っているとあらゆる場所でちょっとした違和感を感じることがあるのです。見栄えの良いカッコだけのプレーを称賛し、地味だけど上手い選手にしかできないプレーに対するリアクションがあまりにも薄い。まだまだサッカー文化が浅いということなのだろうか。
サッカーの魅力とはなんなのかをしっかりと噛み砕いて伝えていきたいと思う。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…