リバプールでひときわ輝く選手がフィリペ・コウチーニョだ。
遂にFCバルセロナへの移籍が決まったというニュースが流れてきましたが、本当にバルセロナにとって最良の補強なのか、フィットするのか疑問だというコメントが多い。
これはパウリーニョが移籍してきた時もそうだったのだけれど、実際に移籍してからは予想を大きく覆す活躍を魅せている。
しかしながら、コウチーニョという選手が本当にフィットするかどうかは入ってみなければ誰にもわからない。
選手間のフィーリングやクラブの文化にマッチするかどうかはきてみなければわからない。
ただ、一つだけわかることはフィリペ・コウチーニョという選手の能力に疑いはないということ。
常に攻撃の起点であり、ゴールを創造する。
巧さ、速さ、強さを兼ね備え、ピッチでアイデアを実現する術に長けている。
そんなコウチーニョのプレーの魅力を紐解いていきたい。
フィリペ・コウチーニョはボールに魔法をかける
ディフェンダーはボールめがけてタックルをしたはずなのに、なぜか足をすり抜けている。まるでボールに魔法がかかったかのように感じたはずだ。
コウチーニョはキワのキワを見極める術を知っている。
相手の殺気溢れるタックルから逃れるには剛には剛をではなく、剛には柔なのである。
アイデアを実現するテクニック
相手の守備網を切り拓くためにはアイデアだけではダメだ。
アイデアをいかに実現できるかが鍵になる。
ゴールへのイメージ、ディフェンダーの裏をつくアイデアは常に遊びの中から生み出される。そしてそれが磨かれるのは常に真剣な遊びの場なのである。
サッカーの原石、才能は練習場ではなく遊び場で生まれる。
コウチーニョのような選手はサッカーを教育されて生まれたのではなく、遊びの中で自然に生まれたのである。その才能を邪魔せず引き出した結果今の彼があるのではないかと感じる。
いつか遊びがモノを言う
相手に囲まれて大丈夫な選手と大丈夫じゃない選手がいる。
その差はなにかというと、真剣な遊びをしてきた経験の差だ。
どれだけ本気でサッカーを遊んできたかがピッチでは問われる。
遊びとはいえ真剣勝負の中、相手の近くでいかに自由になれるかを追求してきたプレイヤーにしか解決できないものなのである。
相手に囲まれて、逃げるのか、楽しむのかなのである。
サッカーはタイミング
相手をかわすこと、抜くことのひとつのポイントはタイミングだ。
いつボールを触るのか、いつスピードを上げるのか、いつフェイントを入れるのか…
一流のプレイヤーは相手が奪いに来るタイミングを見極める。
常に駆け引きをしながら勝負することが重要なのだ。
コウチーニョの魅力は遊び心
ブラジル人特有の遊び心溢れるテクニックがコウチーニョの魅力だ。
ボールの持ち方、触り方が見る者を期待させる。
相手を欺くテクニックが洗練されているのだ。
抜群のシュートのセンス
コウチーニョはゴールセンスも抜群だ。
ドリブルで切れ込んでゴールを決めることもできれば、ゴール前でストライカーのようにゴールを決めることもできる。
更にはミドルレンジからのシュートセンスもある。
ほんのわずかでもスペースや時間を与えれば、正確で強烈なシュートが飛んでくる。
コウチーニョという才能は遊びの中で生まれ、育まれた
相手のタックルの交わし方や、相手に囲まれた状況を解決する方法は教科書にはない。
ストリートなどの真剣な遊びの中でしか育まれない。
密集を楽しむことや、相手のプレッシャーの中をプレーする快感は誰かに教わることはできない。
コウチーニョのこれからの活躍からは目が離せない。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…