大人になってから学ぶサッカーの本質とは

日本にいながら外国人リーグでプレーする私の目から見るサッカーの本質とは… 元サッカー選手、元サッカーコーチ、中南米放浪サッカー経験者として好き勝手語らせて頂きやす

静岡学園からブラジルへ!神田凜星選手に聞いた、日本サッカーとブラジルサッカーの違いとは 

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先日、全国高校サッカー選手権大会で、24年ぶりの優勝を果たした静岡学園。

その静岡学園サッカー部OBで、現在ブラジルでプレーする一人の若者を紹介させていただきたい。

性格も、プレースタイルも独特で、日本人離れしたリズムでゲームを操る若者に、サッカーの本質に迫る問いを投げかけてみた。

 

彼の名は神田凜星。

 

マネジメント契約をしているMLSマネジメント株式会社の代表である川口氏(静岡学園サッカー部監督修さんのお兄さん)は言う。

 

「体は小さいけれど、持っています。静学の時もそうでしたが、球際の激しいブラジルでもボールを失わない。相手の死角にパスを通せる。何百人という才能ある若い選手を見てきましたが、彼はとても可能性がある」

 

Profile

スポーツネットSC
千里丘FC
静岡学園
Atlético Clube Goianiense Sub20 🇧🇷

  

ーサッカーをはじめたきっかけを教えてください

保育園の年長の時、保育園の遊びのサッカーが楽しくて、小学1年生の時に少年サッカーチームに入団しました。

 

ーサッカーが上手くなったきっかけ、エピソードはありますか?

小学校の時は体も小さかったこともあって、自分は足技とテクニックで勝負しようと考えるようになりました。それでフットサルとサッカー両方を練習していました。

近所の空き地では、YouTubeで好きな選手の足技プレーを調べて、それを見てミニボールで、ひたすら練習していました。

 

ー静岡学園で学んだことを教えてください

静学ではボールを失わないことを常に意識してプレーしていました。その為に必要なテクニックを磨くことができました。そして大一番の時に決定的なプレーをする為に必要なメンタリティもたくさん学ぶことができました。

でも、自分が静学で1番感じたことは「テクニックは最大の武器」になるということです。どんなに小さい選手でもテクニックがあれば逆に武器にできるということです。

 

ー印象的だったコーチや親、仲間の言葉

小さい時から親に「好きなプレーをして、観てる人を楽しませつつ結果を出せ」と言われてきました。

小学生から高校生の頃まで、ずっと自由に好きなプレーをさせてもらいました。細かい指示などはされず、のびのびとできたんです。だからこそ今の自分があると思います。

ーブラジルへ挑戦するきっかけを教えてください

高校3年生の時に静岡県選抜でSBS国際大会に出場したのですが、大会後にブラジル行きの話を頂きました。当時、某Jクラブの練習参加をしていたのですが、自分の中では海外でプレーしたい気持ちもあり、練習参加させてもらってたクラブからの連絡が来る前にブラジル行きの話を決めました。

 

日本サッカーとブラジルサッカーの違い

約1年、ブラジルでプレーして自分が1番感じたことは、ジュニア年代からプロまでのカテゴリーを見て、どのカテゴリーでも命をかけてサッカーしているということです。日本より貧しいですし、ハングリー精神がありますが、1人1人の試合に懸ける思いが日本とは全然違います。

 

ー日本の良いところ、悪いところ

良いところは、とにかく治安が良いことですね。そこはずっと維持してほしい。

悪いところは気遣いが足りないこと、コミュニケーション能力が低いところですかね。ブラジルでは顔を合わせたら必ず握手とハグからコミュニケーションが始まります。日本はそういう文化ではないのでコミュニケーションが始まりにくいというのもあるかもしれません。

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ー日本サッカーに不足している事、やるべき事

日本のサッカーは全体的にもっと世界のトップレベルを意識する必要があると思います。そして、世界を相手にする為にやるべき事は、最低限の身体づくりとどんなに速いプレッシャーが来ても、迷いなくプレーできるようにテクニックを身につけることだと思っています。


ブラジル人は日本人の頭の良さとテクニックをとても評価してくれます。
ブラジルでプレーして、頭の良さとテクニックを磨けば、ブラジルでもやれると感じました。

たくさんのブラジル人とコミュニケーションをとってきましたが、必ず言われることは、「上のレベルに行きたいなら点を取れ!目に見える結果を出せ!」ということです。
これはどこでも求められる事だと思いますが、ブラジル人は口酸っぱく言います。

 

日本で言われる「巧さ」とブラジルで言われる「巧さ」の違い

基本的には日本もブラジルも良いドリブルができて、良いパスができると「巧い」と言われます。実際に良いドリブルや良いパスを出すと「Você joga muito né 」と言われます。日本語で、「良いプレー」とか「巧いね」という意味です。

でも、ブラジル人が本当にこだわってるのは。その1つ1つのプレーではなくて、例えば、必ず点を取る選手とか、必ずアシストをする選手、そういう選手を評価してると思います。目に見える結果を出す選手のことです。


日本では1つ1つのプレーでチヤホヤされてしまうことが多いですが、ブラジルではそれよりも結果が重視されます。技術的に良いものを持っていても試合に出て、結果に繋げないと意味がないという事はブラジルで気づかされました。 

 

ーブラジルの生活で印象的なエピソードは?

同じ部屋の友達がみんなにお菓子を分けていて、自分も差し出されたので手で取った時に、

「なんで日本人はそんな消極的なんだ、もっとたくさん取れよ」って指摘されたんです。


遠慮することは、日本人のマナーのような文化がありますが、ブラジルでは違うということに驚きました。友達に「消極的だ」と言われた時は、日本とブラジルの違いを感じましたね。

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ーブラジルでプレーし印象的だったエピソード

去年の9月にブラジルでの試合出場許可を得て、9月22日の自分の誕生日に後半から出場してデビューできて、さらに勝利で飾れたことですね。

後半の途中から出場して、ワクワクしながらピッチに出ました。何か結果を残そうと必死にプレーしました。

そして出場して5分後、自分の足もとにボールが入った時に、プレスが来たので股抜きをした瞬間、顔面に相手の膝が飛んできました。

相手はボール見ずに顔面をめがけて明らかに意図的なプレーでしたが、これがブラジルなのかと感じさせられた出来事でしたね。

日本ではありえないことですが、ブラジルでは股抜きなんかしたらこうなるのが普通なんです。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

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