2018年11月、やっとこの男がブラジル代表に名を連ねた。
アランだ。
イタリア、セリエAのナポリの中盤でプレーする、チームには欠かせない存在の27歳のブラジル人。
3年ほど前から気になっていた選手だ。
派手さこそないが、どの試合でも一定以上のパフォーマンスが出せるし、相手のエースも封じることができる。そして運動量も豊富でパワフル、なによりとても賢い。
テクニックも素晴らしい。
ブラジル代表の中盤にはカゼミロ、パウリーニョ、フェルナンジーニョ、フレッジ、レナト・アウグスト、アルトゥールとそうそうたるライバルがいるが、アランのポテンシャルは決して彼らに劣らない。
それほどのパフォーマンスをみせていたし、ナポリで一番欠かせない選手は、インシーニェでもメルテンスでもハムシクでもなく、アランだと思っている。
そんな彼のプレーの魅力を動画を使って紐解いていきたい。
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伊ガゼッタ、チアゴ・シウバのインタビューより。
— Hiroaki Nakamura (@centrocampistak) 2019年1月16日
「アランには驚いた。ブラジル時代は良い選手だと思ったが、CLで対戦した時ほど強いとは思っていなかった。パーソナリティーがあり、だが非常に謙虚。(PSGに)来たらうれしい。そじゃなければナポリでの彼のベストを願う」
「守備のMF」というと未だにカンテが唯一無二みたいな立ち位置で語られがちだけどナポリのアランも既に同じ領域にいる名手だと思う。
— サッカー店長 (@soccertenthou) 2018年11月14日
ネイマールやメッシを相手に1対1であれだけ無力化出来る選手の存在は昨今話題のポジショナルプレー的な観点で言えば相手の「質的優位」を削れるエクストラカード
驚異のボール摂取はまるで野獣の狩よう
激しくボールに食らいつくアラン。球際の粘り強さはセリエA屈指。
アランの中盤の献身的な守備なしにナポリの躍進は語れないだろう。
強く、粘り強いだけでなく、身体の使い方も素晴らしい。
ボール保持者に恐怖を与えるアラン。
抜群の身体能力、運動量に加えてボールへの執着心はナポリを支えている。
全身全霊で敵に襲いかかる。
まるで野獣ようなメンタリティだ。
仲間にアランのような選手がいたらどんなに心強いだろうか。
チームには安心感をもたらし、敵には恐怖を与える選手である。
力強いゴールへの推進力
ボール奪取からゴールへ迫るアランのプレーは中盤の鏡だ
ボール奪取のセンス
守備から攻撃に転じるプレーのクオリティが高い
野生的な突破力も魅力
機動力も素晴らしい。
ボールを奪ってからいっきにゴール前まで運んでしまう。
凄まじい推進力だ。
そしてテクニックも素晴らしい
制度抜群のロングキック
ルーレットからのチャンスメイク
激しいプレスをルーレットでいなす
オシャレなループパスでチャンスメイク
躊躇いなく振り抜くミドルシュート
野獣のようにプレーするアランだが、身体には余計な力が入っていない。
むやみにボールに突っ込むのではなく、ボールを奪うチャンスを常に伺いながら、絶妙なタイミングで相手からボールを奪う。
そしてその凄まじい運動量でゴールの近くまでボールを運んでしまう。
視野の広さも、テクニックも素晴らしく、局面を変えるロングパスに、相手をいなすルーレット。僕の中ではセリエA最高のMFだ。
スパル戦のナポリの先制点、クワトロっぽい。
— とんとん (@sabaku1132) 2018年3月16日
・中央カジェホンとアランが抜ける形
・カジェホンはアラコルタ、アランが表抜け。オフザボールの質の高さ
カジェホンが左HVを引っ張ってできた空間を直接使うのではなく、膨らんで表抜けの形をとったアラン。どんな思考から生まれたプレーなのか知りたい pic.twitter.com/KXgrmwh4XQ
ライタープロフィール
佐藤 靖晟 21歳
高校卒業後イタリアに渡り1シーズン半、今年からスペインに移籍してプレー。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…