大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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アーセナルで再ブレイクを狙う、天才スペイン人のダニ・セバージョスの巧さの秘密

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写真=Getty Images

ダニ・セバージョス。

今シーズン、レアル・マドリードからレンタル移籍でイングランドプレミアリーグのアーセナルに加入し、背番号8番をつけプレーする、スペイン人MFである。

2016-17シーズンにスペインのベティスでブレイクし、同じくその年のUEFA-U21欧州選手権大会でスペイン代表の一員として10番を背負い、大会ベストイレブンと大会最優秀選手賞を獲得するなど、そのパフォーマンスの高さから、レアル・マドリードから声がかかり鳴り物入りで加入する事となる。

しかし、加入したレアル・マドリードというビッグクラブで定位置を獲得することはできなかった。

そして今季、復活を誓いプレミアリーグ名門のアーセナルに加入。

最大の武器である想像力を最大限発揮したドリブル、パスそして、味方にスペースを生み出しながらも、自分の武器を発揮しやすくするポジショニングの質の高さで相手を翻弄する。

そんなセバージョスの魅力を紐解いていこう。

 

ピッチの中央で時間を作り、ボールが持てるというアドバンテージ

 

自分だけでなく、さりげなく味方が入り込めるスペースまでも確保する上手さ… "

ピッチのど真ん中でこれだけ落ち着いてボールを持てるということ。

日本では、ボールを受けてから早くボールを放すことが求められるが、セバージョスは攻撃の機会がないと判断すると、ボールをキープしながら攻撃するためのスペースを空け、チームに時間と余裕を与えている。

これがスペインなどで言われている“パウザ”(直訳すると休憩)というものだ。

 

(以前のトーレスとジョーの対談で出てきた“パウザ”の概念)

セバージョスはうまく“パウザ”を使いこなしゲームを作る。

いつ攻めるのかの状況判断能力、そして、密集地でもボールを失わないテクニックがセバージョスの武器である。

U21欧州選手権でのプレー

 

ピッチの中央でボールを失わないということ。

そして、チームのために時間を作れるということ。

ボールは常に自分の近くに置き、ギリギリまで相手を見てプレーしている。

相手の近くであればある程、待つことができると味方選手にスペースを生むことができ、その密集地を抜け出すとビッグチャンスとなる。

ボールを持つというのは悪いことではない。

むしろ、ゲームを読めていない1タッチや2タッチのプレーがチャンスを生み出せていない原因であることもあるのだ。

真ん中でボールを持てて、味方にスペースを生み出し、時間を作れれば、“球離れの悪い選手”から“ボールを持てる選手”に進化する。

大切なのは、ゲームの流れを読み、どのタイミングでボールを持つのか、どこにボールを運ぶのか、そして、いつパスを出すのかである。

セバージョスのプレーは僕たちにはそんなことを教えてくれる。

これからのセバージョスに注目していただきたい。

 

ライタープロフィール

佐藤 靖晟 21歳
高校卒業後イタリアに渡り1シーズン半、今年からスペインに移籍してプレー。

佐藤 靖晟 (@92670731) | Twitter

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

 

keikun028.hatenadiary.jp