FCバルセロナの守備を支える男であり、スペインを代表するセンターバックといえばこの人ジェラール・ピケ。
イケメン、そして陽気な性格でも知られる男はピッチでは世界最高のディフェンダーの一人として認められる男である。
また、あまり知られていないが、ビデオゲーム会社を経営する“実業家”としての顔も持ち、あのザッカーバーグ氏とも親交が深いのだそうだ。
そんなジェラール・ピケの、世界屈指のセンターバックのプレーを紐解いていこう。
ジェラール・ピケ「CBは守備が上手いだけ、嫌がれるプレーをするだけ、強いだけじゃ務まらない。フットボール全てを知る必要がある。ボールを適した場所に抑え、ポゼッションがしやすいよう適した場所にパスを送る。イングランドでは理解されていなかった事だ。」
— Blue is the colour!! (@CFC838) 2015年11月15日
対人の強さ、デュエルの強さ
デュエルの強さ、つまり一対一、対人に強いセンターバックである。最終ラインの砦として相手の攻撃の目を摘む。とりわけデュエルの時に見習うべきは姿勢の高さだ、不必要に状態を下げない。集中して守るとどうしても姿勢が低くなってしまいがちだけれど、一流のディフェンダーは余計な力は入れず自然体で守備をする。ここは日本人がお手本にしたいところだ。
危険察知能力、本能
ジェラール・ピケがFCバルセロナのセンターバックに長く君臨し続けられる理由を二つ挙げるとすれば、リーダーシップと危険察知能力だと思っている。最終ラインで敏感に危険を察知し、最後の最後で身体を張って守り、後ろからチームを鼓舞するリーダーシップだ。とりわけ危険察知能力は本能のようなものだろう、大事な場面でピケがブロックする場面を何度も目にしてきた。
必ずボールに届くスライディング
世界トップクラスのセンターバックが対峙するのは、世界トップクラスのアタッカーだ。スピードスター、天才ドリブラー、一流のストライカー… そんな相手と戦う武器をピケはいくつか持っている。その中の一つがスライディングだ。必ずボールに届くスライディングはピケの武器だ。野生的に、時にはスマートに守りきる。
落ち着いてボールを持てること
FCバルセロナでは最終ラインでも落ち着いてボールを持てることが求められる。 ボールを奪ったら、しっかりと味方に繋ぐ、攻撃に繋げることが大事なのだ。相手が近いと慌ててボールを外に蹴ることしかできないのは明らかな技術不足だ。自信を持ってボールを持てるようになることがまずは大切なのだ。
ボールを持ったらFWを見ろ
ジェラール・ピケやマスチェラーノは最終ラインでボールを持った時にまず見るのはスアレスやメッシ、ネイマールだ。まずはゴールに近い場所にいかにボールを運べるかを考えるのだ。最終ラインでボールを持った時にボランチやサイドバックにしかパスを出せないようでは、いつまでたってもこのレベルでのプレーを夢見ることは不可能だ。
センターバックはボールを持ったら、まず一番ゴールに近いFWを見ろ。そこに通せればチャンスになる。ちょっとバルサ志向の少年サッカーチームになるとそんな大事なことは一切教えない。まずは一番近いボランチかサイドバックへ… ピケやマスチェは常にスアレスの裏狙うぜ。
— KEI 粘り勝つ2017 (@Keivivito) 2017年5月21日
ジェラール・ピケの巧さの理由、センターバックに求められることが見えてきたように思う。強いだけ、上手いだけでは世界では戦えないのだ。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
■第四章 ジェラール・ピケ バルサの守備を牽引する話好きのわんぱく少年