今年も高校サッカーの季節がやってきた。
これまで数々の偉大な選手を生み出してきた高校サッカー。
いくつもの名勝負、名シーンも記憶に焼き付いている。
高校3年間、多くの時間をサッカーに費やし、仲間とともに厳しいトレーニングを重ね、厳しい戦いを勝ち抜いて辿り着く全国高校サッカー選手権大会という大舞台。
熱い想いがピッチでぶつかり合い、散っていく…
儚くも美しい青春の一幕である。
昨年の大会を振り返る前に、高校サッカーの魅力が伝わる歴史的一幕を振り返りたい。
第84回大会 野洲高校 対 鹿児島実業高校 スーパーゴール
これほどまでに強烈なインパクトを残した高校生の試合を私は観たことがない。
フィジカル、走力重視のチームが勝つのが当たり前だった高校サッカーの常識を覆した野洲は日本全国を驚かせた。
この試合を観てから私は野洲のサッカーは必ずチェックするようになった。
そして去年、私が野洲を観るため足を運んだ試合でも名勝負が生まれた。
セクシーフットボール野洲高校 対 スーパー足技軍団 聖和学園の一戦だった。
野洲が聖和にテクニックで圧倒された
この試合を生で観戦した私はこの時のことを下記のように書いた↓
選手の魅力がみえない人間はサッカーの本質もみえない ”聖和の挑戦はここから” 〜聖和学園 対 野洲〜
この試合で圧勝した聖和がなんと青森山田にコテンパンにされてしまう。
現場で観戦した私は改めてサッカーの奥深さを知る↓
サッカーの本質を…マリーシアの本質を見失ってはいけない 〜聖和学園 対 青森山田〜
巧いだけでも、強いだけでも、速いだけでもサッカーは勝つことができない
とても興味深い試合だった。
圧倒的なテクニックを要した聖和が以前、野洲が魅せたようなインパクトを全国に轟かせることになるのではないかと多くの人が思ったに違いない。
そんな聖和を0-5という非の打ち所のない戦いぶりで敗った青森山田はやはり洗練されていた。
サッカーはチームでやるものであり、チームのための個が大切なのであり、個のためのチームでもあるのである。一見矛盾するこの真理を理解しなければ、サッカーの本質には届かないのだと私は改めて感じる一戦だった。
その青森山田も準決勝で国学院久我山に敗れる
きわどい内容の接戦だった。国学院久我山のテクニックとインテリジェンス、粘り強さは素晴らしかった。大会の中でどんどんレベルが上がっていった久我山は決勝進出に相応しい戦いをみせた。
決勝へ進んだ国学院久我山が、東福岡に圧倒される
高校生のレベルを超えていた東福岡。
勝つためにしっかりと訓練されたチームだった。フィジカルもテクニックもこの大会に出場しているチームを凌駕していたように思う。
様々なスタイルのチームが織りなす高校サッカー
チームの数だけスタイルがある。
それぞれの信念に忠実に、熱い想いをピッチで表現してほしいと思う。
今年はどんな名場面が生まれるのだろうか
多くの日本代表選手を生み出している
先日のクラブWカップ決勝でレアル・マドリー相手に大活躍した柴崎岳選手は青森山田高校で活躍した。
今年はどんな名選手が現れるのだろうか。
高校サッカーの魅力が詰まった漫画
バスケットが「スラムダンク」なら
サッカーは「シュート」だろう。
何度この漫画を読んだだろう…。
最後のロッカールーム
高校3年間、これまで仲間と積み重ねてきたあらゆる想いが溢れ出る最後のロッカールームで語られる監督の言葉…。
これを読むと選手たちがどんな想いでピッチに立っているのかがよく分かる。
必読の一冊。
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サッカーの本質を追求する旅はつづく…