彼はサッカー選手であるだけでなく、サッカークラブを経営するビジネスマンでもある。
セリエAの名門、ACミランで出場機会に恵まれていないとはいえ、世界のトップクラブの一つである。実力がなければすぐにクビを切られている。必死の努力をしながらも経営を学び、今では立派な経営者である。
想像を絶する努力、修練、勉強なしにはとても不可能な偉業だ。
本田圭佑の圧倒的な生き様が彼の発する言葉に宿っているのだろう。
彼の言葉に私の心は突き動かされる。
自分に打ち克てるかどうか
「人生24時間の一日のなかで余った時間は他にもあるわけですよ。それを他の奴が休んでる間に走ることに着手すれば、プラスαこのちょっと伸びたら凄いことになる。」
「僕にとっての強さの定義っていうのは『自分に打ち克てるかどうか』だと思います。人生生きてて本当に自分と向き合ってますし、自分に問いかけてることが多いんで『自分と向き合って自分に打ち克つこと』。そこに尽きると
「願ったことに対してできなかったら言い訳はせずに自分の願いが弱かったと、自分の情熱が弱ったと。人のせいにするわけでもなく状況のせいにするわけでもなく、もっとやれたんじゃないかと。」
「結局、みんなが嫌がることを我慢してできるかどうかなんですよ。オレはスーパーマンでもなんでもない。ただみんなが嫌なこともやれるし、夢のためにやりたいことも我慢できる。それを本当に徹底していて、あとは人よりも思いがちょっと強いだけ。その差が結果に現れたりするんですよ。」
「思ったようにことが運ばない。それもまた人生。いかなるときも前向きにね。上手くいかないときほど前向きですよね。大事なのは自分が成長することやから。」
「極端に言うと、僕の場合、無理をして先に人格を作っちゃうんですよね。ヒーローとしての人格を作って、普段からそう振る舞うようにする。それを続けでいたら、自分の本物と重なるんですよ。作った人格が、本当の人格になるんです。そうしたらほんまにカッコイイ本田圭佑ができあがるんですよ。だから、一日一日が本当に大切になってくるんです。」
自分が面白そうだと感じたことに挑戦する。そしてやりきること
人間って、気が緩んでいないと自分では思っていても、気が緩んでいるものだと思う。どうやって引き締めるかといったら、くどいほど自問自答するしかない。
1年後の成功を想像すると、日々の地味な作業に取り組むことができる。僕はその味をしめてしまったんですよ。
人間にとって、失敗って自慢できるもので。何度も言うように、失敗しているときがチャンスなんですよ。
自信の差がそのまんまイコール格になる。負けられないというプライドが、相手を打ち負かす力になる。
俺は多分、何かを守ろうとしている人間と根本的に思考が違う。おもしろいか、おもしろくないか。おもしろいやんとなったら、評価がズタボロになってもやる。
本田圭佑は人一倍、いや人の何倍も自問自答を繰り返しているのだろう。
自分自身と真剣に向き合い続けること。人生に対して妥協を一切許さない意志の強さだ。自分の頭で考え続け答えを出すことでしか成長はありえない。
本田圭佑の言葉はいつもモチベーションを与えてくれる。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…