スーペルコパ・デ・エスパーニャのクラシコ(対FCバルセロナ)で衝撃的なゴールを決めたマルコ・アセンシオ。
「日曜日の夜、アセンシオはまたしても綺羅星のような活躍を見せ、世界のベストプレーヤーにしかできないこと…カンプ・ノウを沈黙させることに成功した。スーペルコパをクラブにもたらし得るゴールを決め、バルセロナを疑念の底に落とし込む強烈な一太刀を浴びせた。それは結局、セルヒオ・ブスケツのような選手に、公に補強を求めさせるという結果につながった」
「ジダンはいかなる時もアセンシオに信頼を示してきた。しかし同時にメッシ以降、そのレベルに届いた左利き選手を見たことがないと伝えてきた。この“煽り”は、アセンシオ自身の忍耐力も相まって、世界最高峰へと至る過程で重要な要素となっている」
【引用記事】明暗分かれるレアルとバルサ、最大の違いはアセンシオの存在にあり | サッカーキング
21歳にして、スペイン代表にも選ばれる才能溢れる若きタレントだ。
そんなマルコ・アセンシオの魅力を紐解いていきたい。
巧さと力強さと優れたサッカーセンス
バルセロナ戦のゴラッソ
キーパーが一歩も動けないほど唐突で、無慈悲なシュートだった。
どんなに優れたキーパーも止めることができないタイミング、コース、スピードのシュート。マルコ・アセンシオの得意とするボールの芯を捉えるシュートは相手にとって驚異だ。
ボールと共に移動するスピードと技術
マルコ・アセンシオの魅力の一つはスピードだ。
足が速いというよりもボールと共に移動する技術が高いということなのだろう。
ボールを持たずに全力で追いかけるディフェンダーを寄せ付けないスピードで一気にゴールまで行ってしまう。
中盤の底からボールを持ち上がるスピードと力強さは世界屈指だ。
まるで全盛期のカカを見ているかのようだ。
守備網を引き裂くドリブル
これは世界の一流選手に共通していることだけれど、身体の運用がしなやかである。
相手の予想外の場所へボールを運び、自分の身体も運ぶことができる。常に余計な力が入っておらず、自在に移動できる技術は我々日本人も見習うべきポイントだ。
守備網を切り裂くドリブルは見る者を魅了し、相手を恐怖に陥れる。
驚異の左足のシュート
バルセロナ戦でのゴラッソに続き同様のミドル。
こちらもキーパーがセービングを放棄するほどの完璧なシュートだ。
彼のミドルはスペインにとって。レアル・マドリードにとって最高の武器だ。
すべてを兼ね備えた選手
ボールを運ぶスピードと技術
ボールを蹴る技術
ボールをコントロールする技術
そしてプレーのタイミングを感覚的に理解できるサッカーセンスも持ち合わせている。
マルコ・アセンシオはすべてを兼ね備えた選手と言っていいだろう。
近年のレアル・マドリードとFCバルセロナの差、そのキーポイントはこの “若い才能” なのだと思う。
以前のバルセロナが若いメッシ、イニエスタが躍動して時代を築いたように、レアル・マドリードはこれから黄金時代を築き上げるかもしれない。
お金で獲得したビッグネームよりも未来の可能性に満ちた若い才能に投資することで多くのクラブが成功してきたのを見ていると、レアル・マドリードのマルコ・アセンシオ獲得は正しい。
これからの活躍が楽しみだ。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…