ダヴィド・ネレスを知っているだろうか?
アヤックスなくして今のバルセロナはないと言っても過言ではないだろう。
クライフをはじめ多くの魅力的な選手を生み出してきたアヤックス。バルセロナにも大きな影響を与えた偉大なクラブである。しかしながら近年、スペインのラ・リーガやイングランドのプレミアリーグに隠れてひっそりと息をしていた。
ところが今シーズン、アヤックスは輝きを取り戻した。
観る者を楽しませるリズム感あふれる攻撃的なサッカーで、今季の欧州サッカーを最も賑わせ、私たちサッカーファンを魅了したクラブであることは間違いない。
今季のアヤックスを支えた一人がこの、ダヴィド・ネレスだ。
背番号7番を付け、6月に行われるコパ・アメリカを戦うブラジル代表にも堂々と名を連ねた。
そんなネレスの切れ味鋭いプレーをご覧いただきたい。
ゴールへの強い意識と柔らかさ
CL 1stleg
— inamo (@inamo18) April 10, 2019
アヤックスvsユベントス
アヤックス ネレス
後半開始早々に同点弾!
左サイドをドリブルでぶっちぎり
見事なシュート!
アヤックスやっぱり強い! #AjaxJuve #ForzaJuve #AJAXJUV #UCL pic.twitter.com/0YHOW8Krot
ボールを奪ったその時からゴールを奪うことしか考えていない。
そして、ネレスは力の抜けた両手を大きく広げ、相手をブロックしながら、うまく自分の体のバランスを保っている。
両手を大きく自由に使うことができれば、手がアンテナ代わりとなって相手がどこにいるのかを感じることができる。
切り返してバランスが崩れそうになっても両腕でうまくバランスを取っているのだ。
さらに利き足と逆の右足でいとも簡単にゴールを奪ってしまう。
柔らかくあることが自由になる第一歩
🇳🇱#アヤックス の #ネレス があの伝説の“ベルバトフ・スピン”を披露!😍 pic.twitter.com/XgD7QZZwWC
— Goal Japan (@GoalJP_Official) October 24, 2017
パスがズレても、ネレスは即興でこのプレーを選択することができる。
「即興できる」というのはすごく大きな武器になる。
ネレス、ユベントスさんに見つけられたとか?
— おばこ (@Nf7begis) December 27, 2017
このクルッとやってみたいかっくいい pic.twitter.com/kvFzuvhggM
サッカーは遊びだ。
考えてプレーするものではない。
状況が絶え間なく変化するからこそ、柔らかくある必要がある。
そのためには引き出しを常に多く持っていなければならない。
そしてその引き出しを多く持つためには、たくさんチャレンジしなければならない。
ネレスは僕たちに大切なことを教えてくれる。
コパアメリカで注目すべき選手である。
ライタープロフィール
佐藤 靖晟 21歳
高校卒業後イタリアに渡り1シーズン半、その後スペインに移籍してプレー。現在は日本でイタリア語、スペイン語の通訳として活動中。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…