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レアンドロ・パレデスの魅力 〜アルゼンチンの新たなゲームコントローラー〜

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写真=Getty Images

レアンドロ・パレデス。

コパアメリカ2019でアルゼンチン代表に選出された新たなアンカーだ。

アルゼンチンにこんなタイプの選手が出てくるとは思はなかった。

いわゆる、ガツガツと激しくボールホルダーにアタックしてボールを奪い、豊富な運動量でチームを鼓舞するザ・アルゼンチンタイプの守備的MFとは異なるからだ。

 

パレデスの魅力は精度の高い「縦パス」、相手の激しいプレスをいなす足元の技術、そしてどんな状況でも焦らず落ち着きを持ってプレーできる選手である。

当然、守備能力も高い。

そしてパレデスはボールの配球役になるだけでなく、隙あらば目の覚めるような精度の高いミドルシュートを決められる。

そんなパレデスがボールを持った時に相手はむやみにボールに行くと簡単にかわされ、縦パスを入れられ、時にはロングボールでチャンスを演出されてしまう。プレスに行かなければミドルシュートを打たれてしまう。

派手さはないが、相手にとってとても厄介な選手なのだ。

そんなパレデスのプレーをご覧いただきたい。

 

まずはプレー集から。

精度の高い中長距離の縦パスをバシバシと通す

 

彼の一番の魅力。

それは縦パスの精度だ。

中盤の底に陣取ると一気にゴールに近い選手に最高のボールを出すことができる。

縦パスの射程距離が長ければチームの攻撃スピードは当然早くなり、その分相手に脅威を与えることができる。

そして判断の精度が高い。

ボールが来る前に選択肢をいくつか用意しているから迷うことなく、最適な選択をすることができる。 

武器を持つことの重要性を知ること

 

 

 

キックの威力も精度も申し分ない。

キーパーの意表を突く距離とタイミングでシュートを打っているのがわかるだろうか?パレデスのプレーを見ていると、自分の武器を最大化することの重要性を知ることができる。

フットボールをプレーすることにおいて重要なのは、自分のプレーを予測させないことだ。いつどこで武器を出すか、相手にわからないようにプレーすること。

相手が全く予想しないうちに自分の武器を発揮すること。

武器を使う時には相手にそのことを感じさせない。

これはとても大切なことなのではないだろうか?

日本の選手の多くは、常に武器をあからさまに持ってプレーするので相手からすると予想しやすい選手になってしまいがちだ。

武器は隠しておいて、ここぞという時にとっておくものだ。

パレデスはそんなことを教えてくれる。

これからの活躍に注目していただきたい。

 

ライタープロフィール

佐藤 靖晟 21歳
高校卒業後イタリアに渡り1シーズン半、その後スペインに移籍してプレー。現在は日本でイタリア語、スペイン語の通訳として活動中。

佐藤 靖晟 (@92670731) | Twitter

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

keikun028.hatenadiary.jp