2017東京国際ユース(U-14)サッカー大会初日のレポートはこちら↓
これからボカジュニアーズ 対 パリFCを観に駒沢へ pic.twitter.com/er5dzmo51i
— KEI 粘り勝つ2017 (@Keivivito) 2017年5月4日
大会2日目に行われた下記試合のレポートです。
いや、最高の試合だった。
ボカジュニアーズ(アルゼンチン) ー パリFC(フランス)
圧倒的な自己主張と野生感
試合が始まるとパリFCがボカジュニアーズ相手に積極的に駆け引きを仕掛ける。
キックオフするときにボールを後ろに下げるフェイントをかけて、ボカの選手がどう動くのか、何を狙っているのか探りを入れる。最初から主導権を握られたくないという勝負へのこだわりを見せるパリFCの6番。
パリFCからすると格上のボカに勝つための駆け引きである。
ピリッと張り詰めた空気の中、両チームがぶつかり合う。
序盤はパリFCが上手く主導権を握り、ボカが後手を踏む展開。
それでもボカの激しい球際を攻略できなければゴールは見えてこない。
バチバチと体がぶつかり合う音が聞こえてくる。
強い気持ちが、プライドがピッチでぶつかり合う。
倒れても、蹴飛ばされても、泥臭く、なりふり構わずボールを自分のものにする。
その球際の激しさと、その中での駆け引きはやはり日本のチームを相手にするときとは全然違う。意図的なファール、意図的なダイブ。14歳以下の子達がプロ顔負けの駆け引きを当然のように繰り広げる。
両チームのコーチも試合に入り込みヒートアップ。
レフリーに詰め寄る、相手のベンチに激しい言葉をぶつけ合う光景。
勝利への欲求、強いこだわり、想いがヒシヒシと伝わってくる。
熱く激しい試合展開の中、なんとパリFCが先制ゴールを決める。
歓喜の雄叫びをあげながらボカの選手たちを挑発するかのように時間をかけて自陣へ戻っていく。
ボカの選手たちの表情に殺気が漂う。彼らの闘争心に火をつけたかのようだ。
試合が再開するなり、ボカの凄まじい圧力にパリFCが飲み込まれる。
同点ゴールはあっという間だった。
野生の本能むき出しで襲いかかるボカを止める術はなかった。
ボールを持ったら死ぬ気でゴールに向かう、後退などありえない。
そんなボカの闘争心が伝わってくる。
半ば強引にバイタルまで運んだボール、野生的なドリブルでパリFCの守備網を引き裂きゴールにねじ込んだ。
ボカの感情が爆発する。
見たか俺たちの力を!お前らなんかに負けないぞと言わんばかりに、パリFCのうなだれた選手たちに向かって雄叫びをあげる。
そう、これは食うか食われるかの戦いなんだと、鳥肌が立つような光景を目にして私はすぐには埋められない世界との差を実感した。
ボカジュニアーズ 対 パリ
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ワンプレーにかける気持ちの強さ
前半1-1 pic.twitter.com/5FoEB0k3QQ
両チームの戦いをみていて感じるのは、圧倒的な自己主張と野生感 pic.twitter.com/zQ06PXRbVX
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そこからは意地と意地のぶつかり合い。
パリFCも一歩も引かない。
少しでも気持ちで負けたらあっという間に飲み込まれる。
ピリついた空気の中、バチバチの感情むき出しの戦いが繰り広げられた。
しかし、後半はボカの底力が、地力がパリFCを上回る。
逆転ゴール。パリFCの選手たちを凌駕する強さがボカにはあった。極限の戦いでの駆け引き、技術の差。
本物の技術とは
リードしたボカの球際の駆け引きと技術は圧巻だった。
敵に囲まれ、狭いスペースでこれまでに見せることのなかった足技でパリを翻弄する。
しかし、無駄にひけらかす事はしない。 必要な時に必要なことができること。これが本物の技術だということなのだ。ボカはサッカーの本質を教えてくれた。
持っている武器が多いチームが、必ず勝つとは限らない。
— KEI 粘り勝つ2017 (@Keivivito) 2017年5月4日
武器の多さが勝利に繋がるのではなく、武器をいつどこで使うかが重要なのだ。
これを理解し、ピッチでの闘いで表現できた時、はじめて本物の技術となる。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…