クラブワールドカップ2016決勝戦!
鹿島アントラーズ対レアルマドリードは延長線の末、2-4でレアルの勝利。
このものすごい一戦を振り返ってみる。
想像を超える大健闘
戦前の予想はレアルの大勝。
圧倒的な戦力差の前に鹿島は為す術なく敗れ去る。
多くの人が鹿島アントラーズに頑張ってもらいたいと思いつつも、レアルのスーパープレーを期待し、ロナウドやベンゼマ、モドリッチやクロースの華麗なプレーを目の当たりにすることになるだろうと思っていた。
しかし、試合が始まると思わぬ展開が待っていた。
鹿島アントラーズの試合の入り方が良かった
始まって1発目で普段通りにガツンと削る小笠原のメンタル流石だなー。
— ミルウォール (@millwall_l) December 18, 2016
序盤からレアル相手に臆することなくぶつかりに行った鹿島が果敢にレアルにチャレンジする姿勢をみせる。
鹿島はレアルの中盤のキーマンであるモドリッチとクロースに自由を与えるまいと厳しくタイトにプレッシャーをかける。
それでも局面のアドリブテクニックで打開するレアルの個の力が要所要所に光る。
そんな展開だった。
モドリッチの切り返しやばすぎた
— Yuta Iitaka (@yutaiitaka) December 18, 2016
— 小宮良之 (@estadi14) December 18, 2016
前半9分、早くもレアルが先制ゴールをあげる。
モドリッチの強烈なシュートを曽ヶ端選手がはじいたが、こぼれ球をベンゼマが押し込む。
ロナウドがレアルのリズムを壊す
先制ゴールで余裕が生まれるかにみえたレアル。しかし、タイトなスケジュールと長旅の疲れからかキレがない。その上、少し油断しているように見える。
とりわけロナウドがゴール前でミスを繰り返したせいでチーム全体の流れが停滞。
鹿島がレアル陣内でボールを持てるようになる。レアルの甘い守備のおかげで鹿島が比較的余裕をもってゴール前でプレーできる状況になった。
鹿島に待望のゴールが訪れる
明らかにリズムが崩れたレアルの守備に綻びが出る時間帯が続く。
そこに上手く付け入った柴崎が軌跡の同点ゴールを決める!
信じられないといった表情のレアルの面々を前に、この流れはあるかも!という空気が漂いはじめる。
けっこーフツーにスカンスカンじゃね、レアル。
— ヒサミチーニョ (@hisa_sonho) December 18, 2016
なんだかいけそうな気がする。これでレアルがどれだけギア上げてくるのか楽しみだ。
— ミルウォール (@millwall_l) December 18, 2016
鹿島が良い流れのまま前半を終える。
とりあえずロナウドがダメ過ぎてテンションが落ちたレアルが長旅の疲れとかタイトスケジュールの疲れとか、色々ドバっと出て、鹿島にチャンスが生まれてる。後半同じ流れを保てればあるね。
— KEI 2016年〆 (@Keivivito) December 18, 2016
厳しいと思うけど。
ただ、歴然とした力の差を埋めるために払っている犠牲が大きいのも事実。後半ロナウドがリフレッシュしてフツーの仕事しだすと厳しく。手持ちのカードで流れ変えられるチーム力の差は大きい。後半の入り方が肝
— KEI 2016年〆 (@Keivivito) December 18, 2016
鹿島は流れを保ち、レアルの調子が上がらなければ勝機あり
後半がはじまっても、レアルの調子はいっこうに上がらない。
鹿島も大事な肝をしっかりと押さえている。
大事なのはモドリッチとクロースに触らせないこと。次にベンゼマとロナウドとバスケスを孤立させ続けること。
— KEI 2016年〆 (@Keivivito) December 18, 2016
やはり中盤を人数かけて死守することが重要なミッションだ。
レアルはリズムをつくれないまま時間が過ぎていく。
柴崎がまたしても奇跡を起こす
レアルの守備が甘いまま、ゴール前でチャンスをつくれる鹿島が一瞬のスキをつく。
ゴール前で個人技でディフェンスのタイミングをズラし、左足でスーパーゴールを決める!鳥肌の立つゴールだった!
この信じられない展開に思わずこんなツイートをしてしまった。
ジダンそろそろアップしないと
— KEI 2016年〆 (@Keivivito) December 18, 2016
今日レアルに勝たないと、多分もう2度と勝つ機会は訪れない。それ程チャンス。
— KEI 2016年〆 (@Keivivito) December 18, 2016
バスケスの粘りがロナウドのゴールを生む
鹿島のディフェンスラインが集中を切らさない。植田選手と昌子選手がベンゼマとロナウドをシャットアウト。そしてルーカス・バスケスも孤立状態。
全員で献身的な守備をする鹿島がレアルの中盤に自由を与えない為、なかなか前線までボールを運べないレアル。
鹿島もゴールを予感させるシュートチャンスをつくり出す。
しかし、ゴール前でバスケスが世界レベルの一歩の速さをみせ、ディフェンスがアフターで倒してしまいPKを献上してしまう。
それをロナウドが無慈悲なシュートを決めて同点。
まだまだ奇跡が起きる予感
同点ゴールを決めたレアルだが、鹿島も粘りをみせる。
鹿島守備網にスペースが出来てきた。タイトにいけないとあとは運に頼るしかなくなってくる。
— KEI 2016年〆 (@Keivivito) December 18, 2016
少しづつ疲労感が出てくる時間帯。
鹿島も少しディフェンスに余裕がなくなってきている。
しかし、決めきれないレアル。
これはまだまだわからない。
ベンゼマの凄さが際立つ
後方からシュート性のクサビがベンゼマめがけて迫る。
ディフェンスを背負いながら胸で巧みにコントロールするベンゼマは凄まじかった。
ベンゼマ凄いな…
— KEI 2016年〆 (@Keivivito) December 18, 2016
あそこ普通入らんよ
ボールを奪われない。しかもその後にロナウドに華麗なスルーパスを通す。
これが世界トップクラスのFWのプレーなのか…
そう思っていたら、後半が終了。
ロナウドがバロンドーラーの意地をみせる
延長線に突入した。
途中出場したファブリシオが強烈なシュートを放つもナバスのスーパーセーブにあう。
守備も集中を切らさない鹿島だったが、不運で無慈悲なゴールが決まってしまう。
ゴール前で一瞬の隙をついたベンゼマが前を向いてドリブルで前進、そしてロナウドへここしかないタイミングでスルーパスを通す。
これをロナウドがしっかり決めてレアルが勝ち越し。
鹿島も諦めずにゴールを目指す。
FKから鈴木選手がヘディングシュートを放つもクロスバーに嫌われる。
チャンスをつくる鹿島にまだ希望はある展開だった。
しかし、バロンドーラーが意地のゴールを決める。
クロースのシュートのこぼれをロナウドが見逃さずに決め、ハットトリック達成。
最後まで諦めなかった鹿島だが、試合終了のホイッスルが鳴る。
勝利に値した鹿島アントラーズは素晴らしかった
もし、セルヒオラモスが退場していたら試合の行方はわからなかった。スペインでも早速、疑惑の判定だったと物議を醸しているが、それ程までに際どい内容だったし、すべての選手が素晴らしかった。
鹿島は心を震わせる試合をした。現場で観られて、日本人として誇らしい。感謝。
— 小宮良之 (@estadi14) December 18, 2016
鹿島ほんと素晴らしい戦いやったなあ。
— 浜田満 (@hamadamitsuru) December 18, 2016
これっぽっちも負けを想定せず、レアル・マドリーに真っ向勝負。その姿勢こそが尊い。鹿島の“勝者のメンタリティ”が本物であることを世界に示した。堂々の世界2位、真のJ1王者、鹿島アントラーズに最大限の賛辞を。#antlers #ClubWC #CWC2016 #RealMadrid
— サワヤマ (@diceK_sawayama) December 18, 2016
確実に日本のよさが世界に伝わった日
— Yuta Iitaka (@yutaiitaka) December 18, 2016
本当に素晴らしい戦いをみせた鹿島アントラーズ。
世界に日本のサッカーもやるんだぞというところを発信した。
この試合をきっかけにまた世界に羽ばたく選手がきっと出るはずだ。
サッカーの魅力を日本中に伝える素晴らしい試合だった。
多くのサッカー少年、選手たちに希望を与えたに違いない。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…