世界最高のストライカーのひとりルイス・スアレス。
ウルグアイ代表のストライカーであり、FCバルセロナのストライカーである。
昨季(2015-16)リーガエスパニョーラで得点王に輝き、今季もゴールランキングでメッシと共にトップに立つ怪物ストライカーだ。
スアレスがゴールを量産できる理由を紐解いていきたい。
類まれなゴールセンス
ネイマールからボールを受けるための動き、ディフェンダーとのスキマをほんの一瞬つくるための動き、そしてボールが出た瞬間のステップからファーストタッチの流れが完璧だ。ディフェンダーは為す術がない。
トップスピードでのボールコントロールの質
スアレスのスピードを落とさない質の高いパスを送るイニエスタも素晴らしいのだけれど、背後から浮いたボールを受けるスアレスのファーストタッチが‥.
追従するディフェンダーの前にスピードを落とさずに完璧なタッチ、そしてディフェンダーをブロックしながらシュートを撃てるところにコントロールしキーパーの逆を決める。
世界最高ストライカーの身体の使い方
ボールを引き出すテクニック、ボールを受ける技術のクオリティはご覧頂いたとおりだが、スアレスの恐ろしいところは自身でゴールへの道をこじ開けることができてしまうことだ。ディフェンダーを剥がす駆け引きとテクニック、ぶつかっても相手をなぎ倒す力強さもある。ディフェンダーはこれほど対峙したくないストライカーはいないだろう。
駆け引きの天才
スアレスは駆け引きの天才だ。相手ディフェンダーとの駆け引き、相手キーパーとの駆け引きで常に先手をとることができる。プレーを読まれてはいけないのだ。相手になにをするか決してわからせてはいけない。相手から逃げるフリをしてみたり、相手に突進してみたり、いきなりスピードを上げてみたり…
スアレスはボールを持たせても、持たせなくても常に危険だ。
圧倒的なゴールを創造する力
スアレスはゴールを想像し、創造する。この力が飛び抜けている。
ゴールへのあらゆるルートを創造することができるクリエイターだ。
動き出すタイミング、ファーストタッチのセンス、ゴールへの執念。
ネイマールがボールを持った瞬間の動き出しのタイミング、移動する場所、そこからのゴールイメージが異次元なのだ。
スアレスは万能ストライカー
スピードと強さ、そしてテクニックをあわせ持つ万能ストライカーだ。
トップ下でもセカンドトップでも一流のプレーができるだろう。
相手に読ませないプレー、相手の嫌がるポイントを熟知している。
ゴールシーンばかりピックアップしたけれど、スアレスはドリブルもパスも超一流だ。
日本にも世界に通用するストライカーが生まれる日が来るのだろうか。
恐らく、スアレスのようなストライカーが生まれる環境というのは、より感情的で激しく、野性的な場所なのではないだろうかと感じる。
すべてが整い、準備され、リスクヘッジされた環境では生まれることはないだろう。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…