大人になってから学ぶサッカーの本質とは

日本にいながら外国人リーグでプレーする私の目から見るサッカーの本質とは… 元サッカー選手、元サッカーコーチ、中南米放浪サッカー経験者として好き勝手語らせて頂きやす

ダニエウ・アウベスが、36歳になっても変わらず世界一のサイドバックであり続ける理由

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写真=Getty Images

ダニエウ・アウベス。

個人的には今回のコパ・アメリカで1番輝いていた選手だと思う。

アウベスと言えば、超攻撃的なSBである。FWのようなポジショニングとダイナミックな動き出し、そして圧倒的な攻撃センスとテクニックを持った選手である事は有名だ。

バルセロナ時代に右サイドでメッシと組み、アウベスがウイングのように大外にはり、裏に飛び出したりと、サイドで起点となり、メッシが中央でプレーするスペースを作る形で、敵の守備網を破壊していた。

 

メッシとの抜群のコンビネーションでバルセロナの攻撃に厚みと鋭さを加えていたのがアウベスである。

しかし、コパアメリカでは彼の役割が少し違った。

サイドラインではなく、少し中のポジションを取ることが多かった。

もちろんサイドライン際でボールを受ける事はあったけれど、サイドライン際よりも中でプレーすることが多かったように思える。

ウイング的サイドバックというより、ボランチやインサイドハーフのような役割をこなしていた。

 

ピッチで長年養ってきた状況判断能力とリーダーシップをフルに発揮し、サイドバック、ボランチ、インサイドハーフの役割を完璧にこなしていた。

新たなアウベスを見た。

そんなセレソンの優勝の立役者ダニ・アウベスのプレーを振り返りたい。

 

立つ場所の工夫と味方にスペースを生み出すボールキープ

 

相手3人の矢印が向かうところを選んでボールを運んでいる。

簡単にはたかず、ボールを持つことによって味方にスペースを作っている。

その時の味方の位置、相手の人数と位置、そして空けたいスペースなどすべての状況をとっさに判断してプレーできるのがいい選手なのだ。早くパスして動くだけでは良い選手とは言えない。アウベスのプレーはサッカーの本質が詰まっている。

 

アウベスのポジショニングが相手に混乱をもたらす

 

サイドバックでありながら、中央にポジションを取り、ゴールを演出したシーンだ。

ボランチのようなポジショニングを取り、外のポジションはジェズスに開けておいてある。ドリブルの得意な右利きのジェズスにスペースを作り、攻撃しやすくするためだろう。そしてジェズスを見ている相手選手が、自分にターゲットを切り替えてアタックを開始したタイミングでフリーのジェズスにパスを送る。

アウベスは自分と組む右ウイングの選手の特徴を最大限生かすことができる。

 

まさにアート。 メッシとのコンビネーション集

 

 

自分の前の選手がプレーしやすいポジショニングと攻撃参加で相手に脅威を与える。

サイドバックがどうやってチームを助けるか、どうプレーすれば、チームの攻撃を活性化できるのか、アウベスは全てのサイドバックのお手本になる。

上がってばかりではダメなのだ、オーバーラップやインナーラップだけでもダメだ。

大切なのは、協調すること。どうプレーすれば仲間の邪魔をせずに、自分の力を貸すことができるか、そしてチームの攻撃力を自分が関わることで倍増させるかだ。

アウベスはチームの中での最大限の自分の活かし方を知っている。

36歳になっても尚、世界一のサイドバックと呼ばれる男の活躍をまだまだ楽しんでいきたい。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

ライタープロフィール

佐藤 靖晟 21歳
高校卒業後イタリアに渡り1シーズン半、その後スペインに移籍してプレー。現在は日本でイタリア語、スペイン語の通訳として活動中。

佐藤 靖晟 (@92670731) | Twitter

 

keikun028.hatenadiary.jp