ナポリ愛が強すぎて、ビッグクラブからの誘いを断りまくり、代理人が辞めたことがあるというなかなか衝撃のエピソードを持つスロバキア人、マレク・ハムシク。
セリエAのナポリに10年以上も所属する万能型MFはまさにナポリのシンボルだ。
183cm,79kgという恵まれた体格のMFである。
得点力、攻撃力に優れ、隙あらば前線に顔を出しゴール決めるハムシク。
そんなプレースタイルが熱狂的なナポリファンに愛されるポイントだ。
更にバランス感覚、戦術理解度も高い。
抜群のタイミングで動き出し、的確なポジショニングでボールを受け、ゲームをクリエイトし、ラストパスを出す。そして自分自身で持ち上がってゴールも狙う。
左右両足のキックは世界屈指のクオリティだ。
まさに「万能型」という言葉がぴったりな選手だ。
そんなマレク・ハムシクの巧さを動画でご紹介したい。
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セリエA屈指の球際の巧さ
絶妙なボールコントール、そしてパスセンス
針の穴を通すような縦パス
長短の正確なパスはナポリの大きな武器だ
視野の広さに加え、利き足と逆足にもかかわらずキック精度が高い。
一流の選手は常にゴールに近い選択をするということ。
味方の動き出し、チームビジョンを理解していないとこのパスは出せない。
どこからでもチャンスメイクする力がハムシクのストロングポイントだろう。
ボールが自分に向かっている最中に間接視野で相手のDF 2人が同時に自分に食いつこうとしてるのを確認し、浮き玉でチャンスを演出する。
多分、少しポジショニングを間違えたら、片方の相手しか釣られなかったかもしれないし、両方とも釣られなかったかもしれない。ハムシクのポジショニングは絶妙なのだ。
ぜひ、試合を通して彼のオフ・ザ・ボールにも注目していただきたい。
密集を打開するためのアイデアの引き出しが豊富だ。そしてそれを実現するテクニックがある。
ハムシクは何もないところ、難しい局面からスペースを見つけてパスを通してしまう。
ハムシクの巧さのひとつは見る力
相手にとって嫌なポイントが常に見えているからこそ、ボールを受けてからこの短時間で絶妙なボールが出せる。
つまり、見る力に長けているのだ。
サッカーが巧い選手の特徴のひとつは「見る力」が肥えていることではないだろうか。
相手にハムシクがいたらたとえ相手陣地にボールがあっても油断できない。
キーパーが飛び出せない、なおかつDFの裏ををつく完璧なボールを入れられる。
FW顔負けの動き出しからのゴール
決定力も抜群だ!
素晴らしいシュートセンス
角度がなくてもゴールを狙うハムシク
ボールとの素晴らしい関係性。身体を自由に扱えるからこそ、時間もスペースも限られた中でインパクトできる。
利き足ではない左足にもかかわらず強烈で正確なミドルシュート
ハムシクはピッチで自信に満ちあふれている。
完璧なポジショニング、パスコースを見つけた瞬間に迷うことなく決定的なパスを供給できる。
考えちゃダメなんだ。考えてからでは遅すぎる
一流の選手は見える景色が違う。
レベルが上がれば上がるほど、考える時間は少なくなる。
試合に入る段階で相手の情報、チームメイトの特徴、ゲームプランを全て頭に入れた状態でプレーしなければならない。
ハムシクはそれを高いレベルで行なえるサッカーIQがとても高い選手だ。
パサーでもなく、バランサーでもなく、ダイナモでもない、全てを兼ね備えたフットボーラーなのだ。
ハムシクによるチャンネル襲撃 pic.twitter.com/kAwW6Hzudv
— とんとん (@sabaku1132) 2018年4月29日
ハーフスペース手前にインシーニェ流れてジョルジーニョとセットアップ→ダニーロ引きつけてグランのランニング時間確保→ハムシクは下がらなで奥のハーフスペースで待ちながらダニーロが空けたスペースへサイドステップ→メルテンスがフェルナンジーニョを牽制させハムシクに時間、4人目の関わり方。 pic.twitter.com/jmdMmdZaCY
— かざみ (@kazami0711) 2017年11月6日
セリエAでもっとも面白いフットボールを展開するナポリ、そのチームの中心にいるハムシクのプレーは注目していただきたい。
ライタープロフィール
佐藤 靖晟 21歳
高校卒業後イタリアに渡り1シーズン半、今年からスペインに移籍してプレー。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…