何もかもが憂鬱で本当に死んでしまいたいと思っていた時期があった。友人との連絡は一切断ち一人で過ごしていた時期があった。 その時なにをしていたかというと、本を読んだり、一人で映画を観に行ったりDVDを借りて観たりしていた。
私を救ったのはこの孤独な時間だった。
この時に読んだ本やDVDは私に多様な世界を見せてくれた。色んな世界を想像させてくれた。
私を救った映画。
私を突き動かした映画を紹介したい。
モーターサイクルダイアリーズ
キューバ革命の指導者になる若き日のチェ・ゲバラが南米大陸をバイクで旅をした時に記した日記と当時の相棒アルベルトの記憶を辿るロードムービー。
感受性が強く、感情的に生きる彼らの姿に私は胸を打たれ、南米大陸の美しい景色に魅了されてしまった。この映画は旅がもたらす素晴らしさを私に強烈に伝えてくれた。
パリ、テキサス
この映画はひとつのアート作品だ。
砂漠の中からひとりの男が現れ、砂漠を歩き、路線を歩く。その男は言葉にならない感情を持ち、感情を取り繕う。とても不器用な男で人間らしく、表現のしようのない魅力に包まれている。彼を取り巻く人々との美しい関係性、シーンを美しく表現する音楽、シーンの美しくも寂しい静寂が、観るものに様々な感情を沸かせる。
この映画が紡ぎ出す世界観は死にかけていた私の心を救ってくれた。私というひとりの人間を肯定してくれるアート作品だった。
天国の口、終わりの楽園
私はこの映画を観て、生きるということはこういうことなんだ。と思った。自分というひとりの人間の全てをさらけ出して生きるということ。 この映画に出てくる人物はみな自分の感情を惜しげも無く表現する。自分の醜さも、ダサさも隠すことなく表現する。
もっと感情的に生きていい。もっと自分の心に忠実に生きていいのだ。そう思える作品。自分らしく生きていいのだ。この映画を観て、私はひとり出国した。
最強のふたり
人の価値は育った環境でも地位でも富でもなく、人と人の中にある。
この言葉を美しく映画で表現した作品だ。私は何度もこの映画を観て涙し、人生を楽しまねばならないと思った。人としての在り方を考えた。本当に大切なことはなんなのか、私たちが生きる上で大切にするべきことはなんなのか… 感動の余韻が過ぎ去った後にわかる名作だ。
ガッジョ・ディーロ
ルーマニア国内に住むロマ(ジプシー)たちのコミュニティーに入り込んで、父親が愛した歌手を捜す男の物語。
欲望のままに歌い、踊り、真の自由を持っているジプシーの女性。音楽と魂で表現する。生きていることを全身で表現し続けるサビンナの姿に私は生きることの本質に気がついた。
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今回紹介した5つの映画それぞれに私は救われたのだと思う。
すべての映画が、いまの自分に少なからず影響を与えている。
人生に迷っているなら
生きてる実感が得られない日々を送っているのなら
観てみてほしい。
サッカーの本質を追求する旅は続く…