私が応援している大好きなサッカー選手の一人。
実は私の母親の旧姓が「梅崎」であり同じ九州出身であることから勝手に親近感を感じているのです。
先日、ご縁をいただいてこっそりお会いする機会を得ていました。
その時の写真がこちら↓
なんと梅崎選手、このブログを読んでくれていて、「あの記事が面白かったです。切り口が良いですよね」などと言ってくださり、とても感激しました。
現役のJリーガーであり、日本代表レベルの選手であるにも関わらず、もの凄い好奇心と探究心の持ち主で色んな質問をされたのを覚えています。
立場的に色んな質問をして、面白い話を引き出すのが仕事なのに…
謙虚な姿勢でありながら自然体。
そんな梅崎選手の人生が描かれた本をご紹介したいと思います。
梅崎司選手の熱きサッカー人生 「15歳 サッカーで生きると誓った日」
思い切り心を揺さぶられる内容です。
そこには壮絶な人生が、愛情と憎しみがリアルに描かれ、梅崎司というサッカー選手がいかにして生まれたかを知ることができます。
母と子の愛と絆の物語であり、いくつもの困難な壁を乗り越えて成長してきたサッカー選手の物語なのです。
本書の一部を抜粋してご紹介させていただきます。
サッカーで生きると誓った日
母は父の暴力から逃げるように台所の隅で屈んでおり、父はテーブルに置いてあったすべてのものを母に投げつけていた。
父がさらに灰皿を投げつけようと手にした瞬間、僕は自然と体が動いた。 「やめろおおお!」
気がつくと僕は父の腕にしがみつき、手に持っていた灰皿を奪い取っていた。
無我夢中だった。
すると、父は「邪魔だ!」と僕の腕を振りほどき、そのまま外に出て行った。
僕は少し息を整えてから、うずくまりながら泣いている母のもとに駆け寄った。
「司......ごめんね.........。ありがとう.........。ごめんね......」泣きじゃくる母。その姿を見て、僕の心をつなぎ止めていた糸がぷつんと切れた。
「......お母さん、もうこの家を出て行こうよ」
初めて僕は母にこの家から『逃げる』という選択肢を口にした。 その言葉を聞いた母は驚いた表情をしていた。
「司......いま、なんて言ったの?」
「もうこの家を出よう。もう十分だよ、お母さん。このままじゃお母さんが壊れてしまう。僕ら3 人で生きていこうよ…」
家族への愛情の大切さ
梅崎選手を突き動かしたのは、母を守る!絶対に幸せにする!という強烈な想いだったんですね。
常人が乗り越えるのが困難ないくつもの壁を超えることができたのは、この強烈な想いがあったからなんだと思います。
プロ一年目の洗礼
俺は2人(母と弟)に散々迷惑をかけた。大変な時期に1人だけ大分に移り、学費や生活費などすべての費用を払ってもらいながら、3年間自分の大好きなサッカーを存分にやらせてもらった。だからこそ、これからは2人に自分のやりたいことを存分にやってもらいたい。そのためにかかるお金はすべて俺がまかなう覚悟でいた。
プロ1年目は散々な結果だった。
最初は衝撃だった。これまでやってきたサッカーとはすべての次元が違った。
特に感じたのが『駆け引き』のすごさだった。
「あそこが空いている」と思ってパスを出したり、ドリブルを仕掛けると、実は罠であっさりと奪われてしまう。それがしょっちゅう起こり、自分の力のなさを痛感した。
困難をなんども乗り越えて、梅崎選手はピッチに立っているんですね。
現在も怪我と向き合いながらチャレンジし続けています。
その姿は私たちに勇気と希望を与え続けてくれます。
長崎戦。久しぶりの勝利。本当に苦しかったが、皆んなで前を向いてきた成果。皆んなと湘南サッカーを見せることが出来勝てて本当に嬉しかった。そして、リーグ初ゴール。約2年ぶり。そして、2年前の昨日、前十字靭帯損傷した日。地元諫早で2年越しにゴールを決める。なんだか運命を感じます。 pic.twitter.com/v08SfVMSCi
— 梅崎 司 (@onima_7) 2018年9月1日
僕が育った諫早で、小さい頃から憧れてたスタジアムで新しくなったスタジアムで、沢山のお客さんが入って最高の雰囲気を作り出している。なんだか感慨深いし、プレーでき幸せでした。僕の幼少期はフリューゲルスが来てくれて大ファンで前園さんに憧れて、長崎にはチームが無くて昔からは想像つかない。
— 梅崎 司 (@onima_7) 2018年9月1日
私はこの本を読んで、実際にご本人と会ってみて、梅崎司という人間が好きになりました。
サッカー選手として、いやそれ以上に人として。
これからもピッチで躍動する姿を楽しみにしています。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…