「センスとはタイミングや」
湖国の天才軍師、岩谷氏の言葉だ。
私は4年前に岩谷氏のこの言葉に触れてから、センスの良いプレイヤーを見分ける際の一つの基準にしている。
今回は川崎フロンターレの大島僚太選手のワンプレーを切り取ってご紹介したい。
サッカーが上手い、センスが良いとは?
という問いに対する一つの解になるはずだ。
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大島僚太のファーストタッチ
開始直後からハードタックル連発で川崎の選手を苦しませていたチョンウヨンを触れずしてすっ転ばしてしまう大島僚太のフェイクトラップ。 pic.twitter.com/xa0psslMYc
— フロット (@milantale) 2018年5月1日
ボールを呼び込むタイミング、ボールを受けるタイミング、ボールを触るタイミング…
センスの良い選手は「タイミング」が抜群に良い。
このファーストタッチは多くが詰まっている。
ボールを受けて振り向いてすぐ速くて強い縦パスを入れている。
つまり、ボールを呼び込む前にゴールまでのイメージができているからスムーズに楔を入れることができるわけだ。
そう考えると、ボールを呼び込む前にゴール前の状況を見るタイミング、仲間の状況を見るタイミング、ファーストタッチからの縦パスを入れるタイミングまでひっくるめてセンスということになる。
大島選手のこのワンプレーもしかりだが、彼は自身のプレーの特徴をよく理解し、共にプレーする仲間の良さを引き出すためにピッチを観察しながらゴールへの道を探り、見出す。
もう一つ、参考までにご紹介しておきたい。
柏レイソルの手塚 康平のファーストタッチ
手塚のコンパスターン。
— かざみ (@kazami0711) 2018年5月2日
ボールに寄って敵のベクトルを利用するだけ。
大島と同じ。 pic.twitter.com/QnCKGB93q5
このプレーもなかなか難易度が高く、それ故センスが良いプレーである。
ゴールを背にして、横パスを受けるには状況があまりにもよくない状況だ。
奪われたら即カウンターを食らう。しかも横パスはリスクが高い。
しかも狙われてる状況で、プレスもかかっている。私ならあまり受けたくない。
その状況でのプレーである。
苦し紛れにきた横パスであるが、注目したいのは手塚選手のボールを触るタイミングだ。相手が背後からきているのを察して自分の前でタッチせずにボールを自分の体で隠しながら逆を取ってファーストタッチ。
アドリブもできる、センスの良い選手だと感じた。
センスの良い選手はファーストタッチのタイミングが良い。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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