大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る

サッカーをセンス良く伝えるために読んでおきたい記事3選(vol.29)

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コロナウイルスによって世の中が一変しました。

働き方も変化し、オンラインで人と会う機会が激減しました。コロナの捉え方は人それぞれでしょう。しかしながら私たちの生活は否応なく変化した。それだけは間違いない事実です。

ここ数年、私はこのブログやSNSを通じて、価値観のアップデートが肝になると繰り返してきました。

サッカーは人間が行うスポーツです。サッカーの可能性を狭めるのも広げるのも人間次第。日本という島国において大切だと思うことは、自分たちを客観的に見ること、です。なぜなら世界は多様であり、複雑であるからです。それを体感する機会が少ないというのが日本という国だからです。サッカーというグローバルスポーツにおいて、我々の価値観を拡張する必要があります。世界は多様であるという前提理解なくして、我々はサッカーを発展させることはできないと思います。なぜならサッカーは日本人だけのものではないからです。また、私たちは私たち自身を知るために、私たち以外を知る必要があるのです。

 

サッカーの価値観の違いは、サッカー文化の違い

メキシコでサッカー指導に携わり、日本で指導をする方の視点、感覚はとても参考になります。メキシコというサッカー文化の根付いた国と、我々のサッカーの違いが描写されているわけですが、これは良し悪しの問題ではなく、まさに文化や価値観の違いということです。私たちはその前提を踏まえて私たちのサッカーを考える必要があるのだということです。

メキシコのクラブでスタッフ同士の6対6のゲームをすることになり、『楽しくできるかな~』という気持ちで試合に臨んだら、

ぶつかられる

削られる

ミスに対してブチ切れられる。

このときは『遊びのゲームじゃないの?』と思っていた。

後日、メキシコの社会人リーグでプレーすることになって4試合だけ参加させてもらったが、両チーム合わせて5枚のレッドカードが出る。おっさん同士のサッカーなのに笑

試合になると

・勝つためにプレーする
・目の前の勝負にこだわる
・自分のエリアに入ったボールは全力で奪う

この要素が強いせいで自然とファールが多くなってしまう。

そのような環境から日本に帰って育成年代を観ていると、勝ちたいのかな?と思える試合が多いことに気付いた。

「個の育成のためにドリブルのみで、パス禁止にしているんですよ」
「世界で闘うには認知や判断が必要でしょ」

もちろん、認知や判断、ドリブルなどはサッカーにおいて必要不可欠だが、それらの能力が高い選手でも目の前の勝負にこだわれなければ、チームから試合で必要のない選手になってしまう。

「ファールをしてはいけない」ではなく、「ファールは勝負の中で生まれてしまう」

この1ヵ月で元日本代表や現役のプロ選手と多く話す機会があったが、最前線でプレーしている選手は総じて闘っている。

日本のサッカーメディアもここに対してもう少しフォーカスすることで選手や指導者、保護者の考えも変わることだろう。

あらためて言うが、5年前の自分に聞かせたら『何言ってんの?』と返しそうな文章だが、今の自分は真剣にこう思うようになった。

note.com

 

 

元プロサッカー選手が書いたnote

元プロサッカー選手が書いたnoteですが、サッカー選手を目指す若者は必読です。また、サッカーに限らずなにをやっても上手くいかないと悩んでいるすべての人にもお勧めしたい記事。自分をどう変化させればよいのか、とても示唆に富んだ記事。

サッカーだけでなく、あらゆるスポーツで、とりわけトップレベルを目指す若者にはよくあるシチュエーションだと思います。

あの地獄のような修行の日々を経た今、「あれは本当に100%でしたか?もうこれ以上ないくらい、努力しましたか?」という問いには、今の僕の視点ではNoと言わざるを得ない。

もちろん当時は精一杯やっていたし、何よりもサッカーを優先していた。あのときの僕が怠慢で何もしていなかったわけではない。そこは揺るがない。

だけど、本当に自分と向き合って恥も外聞も捨てて自らと対話した上で現実にぶつかっていけていれば、やっぱりもっと努力できたな、と思うわけである。

あの頃の僕は、自分の今の現在地を測れていなかったのだと思う。今、実力不足で、試合に出れないという現実を直視できれば(これは相当の痛みを伴うのだ)、じゃあ人の10倍努力しようと思えたはずだ。

僕は「現在、人から認められていない」「上手くいかない」ということから逃げ、そう思われないように振る舞うことに多くのエネルギーを割いていた。

何かのきっかけで変わるはずだ、何かが変えてくれるはずだと。そこで変わればこれまでの自分のできなさがチャラになるなんて、都合のいいことばかり考えていた。

つまり、今の自分がダメなことを受け入れられなかったのだ。受け入れたら、自分は本当にダメになってしまうんじゃないか。もっと沈んでいってしまうんじゃないか。その恐怖が、僕の目を現実から逸らし続けた。

note.com

 

 

選手と監督の距離感、関係性

川崎フロンターレで現役を引退した中村 憲剛選手と鬼木監督の関係性の話。ピッチで表現されるプレーの裏側がここまで赤裸々に描写される記事というのはとても貴重だと思います。この記事はフロンターレファン・中村 憲剛ファンにとっては永久保存版です。

そして、選手と監督という関係性を垣間見ることができるという点においても、とても価値がある。鬼木監督がどんな想いで選手と接しているか、選手が監督をどのように捉えているか、関係性や距離感はそれぞれ異なるけれど、日本で一番強く面白いチームの内側を知れるというのはとても価値のあることです。

「自分の終わりを決めていたなかでオニさんが監督になり、それまでの関係性が変わるかどうか心配したけど、変わらなかったんですね。だから、思ったことを言えたし、オニさんはごまかさない人だからいつも自分に向き合ってくれた。オニさんだから(ベテランになった)自分をうまく扱うことも使うこともできた部分が大きかったと思います。オニさん以外の人が監督に就任して、そのなかで引退していくという終わり方は自分のなかでは考えられなかった。そのことはオニさんにも伝えました」

 鬼木が2017年に就任してから、毎年、タイトルを獲得していくなかで、「目の前の試合に全力で戦うこと」「調子がいい選手を使う」などと公言し、本気で選手と向き合い、優勝をめざし、信頼関係が構築されていくチームの変化は目に見えるようだった。特筆すべきは、そうした競争と結果を出しながら、チームメイトの信頼関係の幹もまた太くなっていったことだろう。

 監督として勝つための覚悟を持って臨み、選手たちを誰よりもよく見て選んだ自分の決断に責任を持っていた。その一方で、真正面から向き合う心根は、チームに強さと優しさを兼ね備えた稀有な集団へと導いていったように思う。

www.frontale.co.jp

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

 

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