いまやFCバルセロナの中盤に欠かせない存在となったイヴァン・ラキティッチ。
東欧のサッカー強国クロアチアのゲームメーカーでもあるが、スーパープレイヤーだらけのバルサではメッシ、ネイマール、スアレス、イニエスタなどのスーパーな選手たちの影に隠れてしまいがちだが、そのプレーはエレガントでダイナミックでありながらも繊細でテクニカルである。
そんなラキティッチのプレーの魅力を紐解いていきたい。
ロシアW杯でも素晴らしい活躍を魅せてくれた
ラキティッチ!!!! クロアチアがアルゼンチンを粉砕!!!! pic.twitter.com/Bi97O1mOhq
— TRUST (@RMD_BBC1) 2018年6月21日
強烈な武器がプレーの幅を広げる
ロングレンジからでも強烈で正確なシュートを枠に飛ばすことができる。
相手ゴールキーパーも脅威だろう。
バルサのスリートップが強烈なだけに、相手チームの多くは自陣を守備で固めるが、ロングレンジから強烈なシュートを枠に飛ばされると後ろに下がっているだけではなくラキティッチのブロックにも人数を割かなければならなくなる。そうなると守備にほころびがでるのだ。ラキティッチの存在はバルサには重要なのである。
強烈なシュートが武器だからこそ、それを囮に使うことができる。
美しいシュートフェイントで相手をいなしてからの手薄の逆サイドへ正確なサイドチェンジ。簡単にできるワザではない。
ゲームの流れを読む力
バルサの中盤のバランスを取るのはセルヒオ・ブスケツであり、イニエスタでありラキティッチだ。プレーのひとつひとつに精度が求められ、的確な判断が求められる。
試合の流れを感じながらボールを適切に動かさなければならないのだ。
いつ関与すべきか、いつ触るべきかを常に感じる力だ。ラキティッチはそれを熟知している。
バルセロナの中盤のハードワーカー
ラキティッチがバルサの中盤に欠かせないもっとも大きな理由はハードワークだろう。
相手に余裕を与えない守備力。相手のボールを奪い取る力。それらは強靭なメンタルがもとになっている。ラキティッチがこれまでのバルサにはない新たな要素を中盤にもたらした。攻撃に偏りがちなバルサの中盤を支えるのは容易なことではない。
圧倒的な運動量でピッチを駆けずり回りながらもプレーの正確性、精度が落ちない。
ボールを奪った後に正確に前線の仲間へパスを出すこと。ルイス・エンリケの志向する攻撃力を生かしたカウンターを炸裂させるのに重視されるプレーだ。
ラキティッチの攻守の切り替えの精度は素晴らしい。
ラキティッチのエゲツない交わしからのビルドアップがヤバ過ぎるww#気に入ったらRT pic.twitter.com/17b6IR4B8G
— 激ヤバ★サッカー動画まとめ (@palelensoccer) 2018年7月16日
ラキティッチはバルサの中盤のバランサーであり、ときには攻撃の起点になり、ときには守備の要にもなる。さらに虎視眈々とゴールも狙うハンターでもある。
イニエスタやブスケツのような華やかなプレーは少ないかも知れないけれど、中盤を支える大事な役を担っている。
日本にはなかなか出てこない中盤のタイプの選手だ。
これから注目していくべき選手だし、若いプレイヤーには参考にしてほしいと思う。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…