大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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メッシ4歳、生まれてはじめて試合に出たときの話

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コパアメリカ2021を制覇したアルゼンチン代表。

これまでバルセロナではタイトルを総ナメにしてきた天才メッシ。

アルゼンチン代表では後一歩のところで苦汁を嘗めてきた。アルゼンチンというサッカー狂国の期待を一心に背負って、凡人には考えられない重圧を背負って戦う人間の内心はどれほどのものか想像すらできない。

最大のライバルであるサッカー王国ブラジルを破っての悲願。

優勝の瞬間のメッシを見て、感動せざるを得なかった。

 

試合後、メッシはこう話した。

 「信じられない、言葉にならないほどの幸福を感じているよ。悲しみに打ちひしがれながらも、いつかこんな瞬間がくると思っていたんだ」(意訳)

 

つい先日、メッシの幼少期のエピソードが記された本を読んだのですが、とても面白いエピソードが満載で、今回その一部をご紹介させていただきます。

 

 

メッシ4歳、はじめて試合に出たときの話

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参考:「彼らのルーツ」

メッシは兄2人のサッカーに揉まれて、幼くしてボールの虜になっていたそうです。

ある日、6歳のカテゴリーで選手が一人欠席し、人数が足りなくなった。

そのままでは不戦敗となってしまうため、監督は慌てた。

「試合をせずに負けるなんて、それでは子どもたちがかわいそうだ。私はとにかく頭数を揃えようと思い、スタンドを見回した。そこで目に入ったのが、坊やだったというわけだ」

「お宅の子をちょっと貸してくれ」

母セリアは、まさかレオを試合に出そうとしているのかと怪訝そうな顔をみせた。

「だって、いくらなんでも6歳児の試合に4歳の子どもが出場するなんて考えられませんでしたし、おまけにレオは小さくて、見た目は3歳児のよう。いくら毎日サッカーをして遊んでいても、ゲームに出たこともなければ、ルールも知らなかったのですから」

困惑する母セリアに監督は、とにかく人数をそろえたいこと、ボールに触れる必要はないこと、もしレオが泣き出したらすぐピッチから出せるように、出口の近くに立たせておくことを約束した。

キックオフ後間もなく、ボールがレオの足元に転がってきた。戸惑ったレオは、それをすぐさま右足でキックすると、蹴り損なって相手に奪われてしまう。しばらくするとまたボールが来たので、今度は左足の裏で引き寄せ、相手ゴールに向かってドリブルで突破し始めた。監督は驚きを隠せなかった。

「私だけでなく、その場にいた全員が驚いた。膝下まで届く大きなボールを、あの子は巧みに操りながらスイスイとマーカーをかわしてドリブル突破したのだからね」

彼らのルーツ

彼らのルーツ

  • 作者:大野美夏/チズル・ガルシア・フジサカ
  • 出版社:実業之日本社
  • 発売日: 2014年02月

 

メッシの試合デビューのエピソード。思わぬ形で才能を見出され、それが世界一のサッカー選手と呼ばれるまでになったんですね。

 

この本には他にもたくさんメッシの幼少期のエピソードが書かれています。

とりわけ、とんでもなく負けず嫌いだったというエピソードを読んでいたので、これまでの代表での悔しさを経ての今回の優勝は本当に感動的なものだったと思います。

 

メッシの少年時代の映像をモネールさんが紹介しているので、載せておきます↓


www.youtube.com

 

keikun028.hatenadiary.jp