サッカー少年のお母さんから頂いたメッセージをご紹介させていただきます。
育成年代の現場に携わる指導者や親御さんは特に問題意識を感じている内容だと思います。
ぜひ、ご一読を。
スポンサードリンク
こんにちは。
今日は少年サッカーのことを聞いて欲しくてメッセージしています。子どもが所属するチームのこと。
TRMでは勝てるのに、公式戦では勝てません。
そしてその試合は見ていて面白くないのです。
なぜかというと、素人の私にも、次の動きがわかるんです。
バックでパスを回して、トップ下にいれて、サイドが走ってトップがこう受けて、もしくは抜け出して、シュート。いつもそのパターンです。ボールを持ちすぎて奪われると、コーチはイライラして「もうパスのみにしろ」と大きな声で叫びます。「なんで今走んねーんだよ」「おい、○○にパスだろ!」だんだん子どもたちは萎縮して、コーチの望む同じスタイルのプレーばかり。
ボールを奪われると、臨機応援さがないので、一気に点を取られます。出る子もいつも同じ。ベンチは10人もいるのに。その子達はフレンドリーマッチばかりで、一緒にプレーすることはありません。
なので、プレースタイルもいつも同じ。三人寄れば文殊の知恵、という言葉があるように、色んな子が入ったほうがプレーの幅が広がると思うのは、素人の私だから思うことでしょうか。
息子はサッカーが大好きです。
チームメイトも、刺激しあえるいい仲間たちです。もう6年生。卒団までの残りの時間、この仲間とさせてあげたい。
でも、ミスしてもいいからもっとたくさんのチャレンジ溢れる自由なプレーをさせてあげたい。他人を変えることは難しい。
コーチはきっと変わらない。でも、息子にもっと自由にフットボールをしてほしい。感受性豊かな今だから出来るプレーを。
ミスしたっていいから、チャレンジしてごらん。いつでも前向けるのがあなたのいいとこだよ。どこからでも狙ってる気持ちは誰にも負けないね。
いつも、そんな言葉しかみつかりません。
息子への接し方で、何かアドバイスがあれば、教えてください😢
このメッセージに皆さんはどのように答えますか?
私はこんな素敵な感性を持つお母さんのメッセージを嬉しく思うと同時に、このチームの指導者をとても残念に思います。
サッカーの本質を理解しようとしない人間に指導者の資格はなく。
子どもたちの未来を想像できない人間は現場に立つ資格はないと思います。
私は育成年代のサッカーに携わりはじめた大学生の時から、子どもを育成する前に自分が成長しなければならないと感じたし、現場に携わる大人たちの姿をみて子どもの教育よりも大人の教育の必要性を感じました。
素晴らしいと感じる大人は残念ながら本当に少なかったのです。
あれから10年以上経ちましたが、今も状況は変わらない…
サッカーを理解しようとしない者、子どもたちの未来を想像できない者は去れ
どのようにアプローチすればサッカーが楽しくプレーできるようになるか、どのようにアプローチすればサッカーが上手くなっていくか、ちゃんと考えられる大人が少ないのだと思います。
子どもたちに、どのような言葉をかければ好奇心を刺激できるのか。
子どもたちが主体性を持って楽しくプレーできるようになるためにはどうすれば良いか、ちゃんと考えられる大人が現場に立っていないのだと思います。
目の前の勝利以上に大切なことを考えられない大人は育成の現場からは去るべきだと思います。
子どもたちのゴールはもっとずっと先にあるはずなのです。
それを想像する力が大人に欠けているのではないか…
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標 池上正 小学館 2010年11月 売り上げランキング : 49657
|