
サッカーの現場で、子どもたちはピッチ上だけでなく、心の中でも様々な変化、成長を遂げていきます。それを支えるのがコーチの存在ですが、時にそのコーチの言動にモヤモヤする保護者も少なくありません。今回は、そんな“モヤモヤ”をテーマに、具体的な改善案も交えながら考えていきたいと思います。
<目次>
- 1. 「からかう子を注意しないコーチ」へのモヤモヤ
- 2. 「高圧的な指導や暴言、暴力はやめて」への切実な思い
- 3. 「子どもがサッカーを好きになることを大切にして」
- 4. 「最新の理論よりも、目の前の子どもを見てコーチングして」
- 5. 「子どもが自ら気づくチャンスを奪わない、先回りして教えないで」
- 6. 「一緒に遊ぶのはいいけど、ゲームとかアニメの話しすぎないで」
- まとめ
1. 「からかう子を注意しないコーチ」へのモヤモヤ
子ども同士の関係性はとても繊細です。チームメイトをからかう子がいるのに、コーチが見て見ぬふりをしたり、注意しないで放置していると、からかわれた子の心に傷が残ることもあります。親としては、「コーチ、何か一言言ってほしい!」と感じるのも当然と言えるでしょう。
サッカー以外に興味がないコーチも中にはいます。サッカーは教えるけど、それ以外は教えない、、コーチも成長が必要だったりします。親として思うことは伝えていいと思います。
【親のできるアクション】
- 子どもの気持ちを受け止める会話をする
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「今日は何か気になることがあった?」とさりげなく問いかける。からかわれた子の気持ちを確認し、親が共感を示すだけで、子どもの心は軽くなります。
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- コーチに相談するタイミングをつくる
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直接の指摘は避けつつ、「子どもがちょっと気にしているようなので…」と相談する形で伝えると、コーチも動きやすいでしょう。その場で伝えられない場合はメールやLINEでも、あるいは別のコーチ、代表に伝えるという手段もあります。
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2. 「高圧的な指導や暴言、暴力はやめて」への切実な思い
「何やってんだ!」「お前、ほんとにやる気あんのか!」といった言葉が飛ぶ現場は、いまだにゼロとは言えません。そんなコーチの姿を見ると、親としては心配になりますよね。「厳しく指導する」と「高圧的な態度を取る」は別物です。
【親のできるアクション】
- 子どもに寄り添ったフォローをする
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「コーチのあの言葉は少し厳しかったね。でも、君が頑張っているのはママ(パパ)がちゃんと知っているよ」と声をかけましょう。
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- チーム全体の意見を集めて、チームとしてコーチに伝える
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親同士で同様の意見がある場合は、保護者会などの場で、改善をお願いする形を取ると効果的です。
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チームを変えることを検討する
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コーチの改善がみられず、子どもにも悪影響があると考える場合はチームを変えることも検討していいと思います。サッカーが嫌いになってしまったり、余計なストレスを抱えながらサッカーをする必要はありません。
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3. 「子どもがサッカーを好きになることを大切にして」
「サッカーが上手くなること」と「サッカーが好きになること」は、実はイコールではありません。どんなに技術が向上しても、サッカーを好きだと思えなくなったら続きません。コーチは技術的な指導だけでなく、サッカーが好きになる体験を提供する責任があります。
【親のできるアクション】
- 「できた!」を一緒に喜ぶ
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試合後や練習後に「今日の(あの時の)シュート、すごかったね!」と具体的な成功体験を褒めるのがポイントです。
- 子どものもっとサッカーしたいという気持ちを育むことから、「もっと上手くなりたい」が芽生えてくるものです。
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- 「サッカーが楽しい」と感じられる会話をする
- 「今日のサッカーはどんな楽しいことがあった?」と質問し、楽しさに焦点を当てた会話をしましょう。
- 「もっと頑張らなきゃ」とか「勝たなきゃだめ」などは本人自らがサッカーが上手くなりたい、勝ちたいと思うようになってからにしましょう。
4. 「最新の理論よりも、目の前の子どもを見てコーチングして」
戦術理論やトレーニングメソッドは日々進化していますが、最も大切なのは“目の前の子どもたち”の様子です。最新理論をいくら取り入れても、子どもの体調やその日の状態を無視した指導は効果的ではありません。
【親のできるアクション】
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「体調どう?」の声かけを忘れない
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練習前の送迎時に「今日は体調どう?疲れてない?」と声をかけ、子どもの状態を把握しておきましょう。体調の影響で食事が取れていない、やどこかに痛みがあるなどは注意深く見ながら調整してあげましょう。
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「今日はこんな感じでした」とコーチに報告する
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子どもの気分や状態を、送り迎えの際に軽くコーチに伝えることで、柔軟な指導が期待できます。コーチも練習中に「いつもと様子が違うな」と気が付きやすくなります。なにも伝えないと「気持ちが足りない」「やる気が…」と捉えてしまうコーチもいるかもしれません。
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5. 「子どもが自ら気づくチャンスを奪わない、先回りして教えないで」
子どもたちが考え、気づき、成長するチャンスを奪うのはもったいない。すぐに答えを与えるコーチもいますが、これは“成長機会の損失”です。子どもたちが“自分で気づく”ことが、本当の価値になります。いつまでも教わる受け身な姿勢になってしまう可能性がありますし、自分で気づく力が育まれなくなってしまいます。サッカーというスポーツは自らが感じ、思考し、上達する力が不可欠です。
【親のできるアクション】
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「問いかけ型のコーチング」を実践する
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「今のプレーはどうだった?」と問いかけ、子どもたちが自ら答える時間を作る。
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すぐに「こうしなさい」と教えるのではなく、考える時間をあえて与える。
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6. 「一緒に遊ぶのはいいけど、ゲームとかアニメの話しすぎないで」
コーチが子どもたちと仲良くするのは良いことですが、親としてはサッカーそっちのけでゲームやアニメの話で盛り上がっているのが続くと、「コーチ、何してるの?」という気持ちになってしまうものです。
【親のできるアクション】
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「ゲームやアニメの話題」をうまく使う
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子どもがハマっているゲームの要素を、サッカーの練習に活かすアイデアを出す。
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たとえば、「このシュートは‘〇〇の必殺技’だ!」といった声かけをすれば、子どものモチベーションが上がる。
- コーチに対しては率直に上手に伝えても良いと思います。こういう話題で盛り上がるコーチは子ども心があり純粋な人が多いので、受け入れて改善してくれると思います。
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まとめ
サッカーのコーチは、単なる技術指導者ではなく、子どもたちの成長を支える大人の一人です。高圧的な態度をやめ、子どもたちに自ら気づく機会を与え、好きになる体験を提供する——こうした積み重ねが、子どもたちの将来に大きな影響を与えます。親としては、ただモヤモヤを抱えるのではなく、コーチと対話を重ねながら“子どもにとって何が最善か”を考えていけるといいですね。