「新・コーチングが人を活かす」という本にこんなことが書かれていました。
コーチとは「人の主体的な行動をうながせる人」「相手の中にある情報を一緒に探索、発見し、未来に向けた原動力に昇華することのできる人」
コーチングの基本的な哲学は〝安心感で人を動かす〟 というものです。アメやムチで相手を動機づけるのではなく、安心感をおたがいの関係の中につくり出し、それを相手が行動を起こすための土壌とします。
相手に安心感を与える非常に強力な方法が〝同じ言葉を繰り返す〟ことです。語尾だけを繰り返してもよいし、あるいは「そうだよね」などの文で置き換えてもかまいません。 〝同じ言葉を繰り返す〟ことは、相手の意見に賛成するということではありません。 相手が今そういう状態にあることを認める ということ...
この本は、コーチングの本質、そして実践において重要なことが書かれています。
しかしながら、少年サッカー、少年野球などを見ていると、未だに耳を覆いたくなるような大人の声が聞こえてきます。
下記にこんな現場の声を取り上げました↓
大人に相談しにくいという問題。「お前が倒れて死んだら俺のせいになる…」という監督の話
指導者がコーチングというものを理解できていないという問題があるように思います。パパさんコーチで学ぶ機会がなかったなど、色々あると思うのですが、子供のコーチをする上でコーチングを学ぶというのは本来当たり前のことでもあると思います。
「安心感で人を動かす」必要があるのに、「恐怖心で人を動かす」ような大人が未だに多いように思います。これは、大人がこれまで教育の過程で「安心感で人を動かす」術を学んでこなかったこと、「恐怖心で人を動かす」声かけで育ってきたことで起きている問題です。
日本の学校教育は古いまま、若く志の高い先生も、学校の古い体質、価値観の前にのまれてしまう話をたくさん聞いてきました。
コーチングというのは、コミュニケーションでもあります。相手を深く知るためのコミュニケーションであり、相手の内側を探索し、引き出すためのコミュニケーションです。
コーチングを理解できれば、子どもたちとのコミュニケーションの質が上がり、より魅力を引き出していけるようになるはずです。
サッカーの指導にもとても有用なので、ぜひ読んでほしい一冊です。
こちらのおすすめです👇