大人になってから学ぶサッカーの本質とは

サッカーの本質を追求するWebマガジン 考えるよりも感じることを大切に 美しさとは何かを感じる心を大切に 大切なものを失わない為に書き綴る

親がスパルタで子どもを鍛える光景に感じる危惧。サッカーを教育に使ってはいけない。

follow us in feedly

 

先日、仕事関係の方と雑談をしていた時にこんな話を聞きました。

「近所の公園で小学生くらいの小さい子どもに熱血パパがさ、結構な剣幕で指導してるんですよ。コーン並べてドリブルさせるんだけど、ちょっとミスすると怒鳴るし、できるまで帰さないって、あれじゃただの罰ゲームだし、サッカーやりたくなくなっちゃうよね」

 

同じ日に、1年ぶりくらいに会った友人と食事をしていたのですが、こんな話をされました。

「毎晩うちの隣の公園でサッカーしてる親子がいるんだけどさ、親がスパルタ過ぎて子どもが泣きながら練習してるんだよ。時に厳しさも必要なのはわかるんだけどさ、サッカーって軍隊とは違うじゃん。なんか違和感すごかったよ」

 

立て続けに、こんな話を聞いてびっくりしました。

子どものスポーツに熱心な親御さんはたくさん見てきましたが、最近そのような光景を自分の目で見る機会はあまりなかったので、少なくなってきたのかな?と思っていたからです。

でも、ネットでも少し検索してみるだけで、同じようなエピソードはたくさん拾えました。

 

サッカーを通じて、子どもを成長させるという考え方は危険

親のスパルタで、子供が成功するエピソードが美談として語られるわけですが、これはメディアの責任が大きいと思います。

たまたま成功するほんの一部の裏には、凄まじい数の成功しなかった人がいるわけです。その人たちが大人になり、子供ができたら、同じように子供にスパルタ指導するループがあるような気がします。

また、「サッカーを通じて子どもを成長させます!」という指導者がいらっしゃいます。でも、違和感を感じるんです。サッカーは教育のツールではないからです。サッカーは、ただのサッカーだからです。

サッカーが成長させてくれるという言い方はちょっと微妙です。

なぜなら、サッカーは多様な捉え方がされているからです。指導者によってサッカーの捉え方が異なるからです。私がサッカーの本質というテーマで書き続けている理由の一つもここにあります。

サッカーの本質とはなにか?があまりにも考えられていないと思うからです。

私たちは、サッカーを通じて成長してきました。でもそれは、サッカーの素晴らしさを誰かに教えられてきたからではありません。自分自身が感じ取ってきたからです。

事実として、人間的成長などまったくできなかったと感じている人はたくさんいます。

この辺りの話をより深く知りたい方は、クリアソン新宿の井筒さんの著書をお薦めしたいです。

 

サッカーを教育に使ってはいけない。私はそう思います。

サッカーの本質を考える、どう捉えるかというテーマにおいて、おすすめの書籍を下記に貼っておきいます。近日中に本書の中身の一部もご紹介させていただきます。

競争闘争理論

競争闘争理論

  • 作者:河内一馬
  • 出版社:ソル・メディア
  • 発売日: 2022年03月15日頃
サッカーいい選手の考え方 個とチームを強くする30の方法

サッカーいい選手の考え方 個とチームを強くする30の方法

  • 作者:鬼木 祐輔
  • 出版社:池田書店
  • 発売日: 2021年10月21日頃