先日、Twitterでこんなコメントを見かけました。
罰走なんてめちゃくちゃあったなぁ笑 https://t.co/hJwYhGbJ2e
— Ryota Kashiwaba (@KashiwabaRyota) 2018年10月5日
サッカー部が嫌になりましたね本当に。格下との試合はノルマ達成できないと罰走もありましたし、勝ちたいという気持ちやサッカーを純粋に楽しむ気持ちより罰走を逃れたいという気持ちが先行してましたね。今は指導者を目指してるのでその先生とは違うやり方でチームを向上させたいです。
— Ryota Kashiwaba (@KashiwabaRyota) 2018年10月5日
この発言の中で、あまり耳慣れない「ノルマ」というワードが気になってご本人に直接聞いてみました。
「ノルマ」とはどのようなものでしょうか?と。
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以下、ご本人からいただいたメッセージです。
ご本人からの掲載許可をいただいております。
ノルマの件ですが、私は高校時代全国出場経験のある県内ではいわゆる強豪校、古豪と呼ばれるチームに所属していました。
また顧問の先生も県内では名の知られている先生でした。毎週リーグ戦や練習試合が組まれており、中には格下のチームとやることもしばしばありました。
私たちは日頃からリーグ戦で連敗すると罰走があったり、生活の面で何か問題があると坊主や罰走が多かったです。
毎回ではないですが、特に厳しい連戦の中(GWや夏休み)に格下チームと試合をするときはトップチームではなく2.3軍が試合に出場し、ノルマが課せられることがしばしありました。
ノルマというのは、例えば30分2本の中で10点取れなどです。10点取れないと試合後に罰走がありました。
格下チームとは言え、私たちはトップチームではないので、ほとんどの場合ノルマは達成できませんでしたね、毎回罰走でした。
罰走にはならないですが、タッチ制限等もありましたね。はっきり言って楽しくないですし、良い気持ちは全くありませんでした。勝つとか点を決めたいとか活躍したいとは全く違う気持ちでした。その中でも私が嫌だったのは、後5点だ!とか絶対決めろよ!とかチームメイトが罰走を避けるために変なプレッシャーや威圧感が生まれたり、ノルマまでの点数を口に出すので相手も分かりますし、すごく心地が悪かったです。
正直心地が悪くなったのも試合後で試合中は自分自身も罰走を避けるために必死で、味方に対してムキになることもよくありました。
ちょっと想像すればわかることですが、世界のサッカー強国であるスペインやドイツ、ブラジルでこんな指導を行なっているわけがないんですよ。
サッカーだけでなく、一般の企業でも同じです。
パワハラなどハラスメントの問題もそうですが、人の成長を後押しするという本分を理解していたらこんなアプローチできるわけがないんです。
ましてやサッカーの魅力を伝え、生涯サッカーに携わる人間を増やすことが大事なミッションとしてあるサッカー指導者がサッカーを嫌いにさせて辞めさせてしまうって、もうサッカー界から永久追放すべきだと大袈裟ではなく本気で思います。
私がサッカーの育成年代に携わりはじめたのが15年前…
育成年代の指導環境のレベルの低くさに問題を感じ、その要因になっている大人が変わらねばいけないと様々な発信をしてきました。
15年という月日が経ち、時代も激しく変化する中で、若者は進化をしようとしているにも関わらず、いまだに日本の未来にとって一番大切に扱うべき育成年代の環境が変わっていないというのはどういうことだ?と私は思うわけです。
これはサッカーに限らない話だけれど、古い価値観に縛られ既得権を守り続け、成長をやめてしまった大人が多すぎるせいで前に進めないという問題が起きているのだと思います。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…