大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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日本サッカーを開国せよ vol.11|長期政権の高校サッカー②

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日本サッカーには特有の問題がある。罰走や体罰という理不尽な指導、高校サッカーが引き起こす弊害、部活動問題などサッカー先進国では考えられないような問題が日本には多く存在する。そんな「鎖国」日本をアップデートさせることを志す1人の若者によって始まった連載企画「日本サッカーを開国せよ」。

今回のテーマは「長期政権の高校サッカー②」

文:小谷野拓夢

 

〇目次

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①前回のまとめ

前回に引き続き今回も「長期政権の高校サッカー」をテーマに進めていく。前回は、長期政権がどういったことを指しているのか、またそれらが持たらす弊害についてまとめた。

日本のスポーツは部活動を中心に発展した背景があり、それが今も文化として残っている。しかし、その部活動ということが長期政権をもたらしている原因にもなっている。だからといって明日からクラブチームに移行できるかというとそんな簡単な話ではない。

今回は「運動部活動(以下、部活動)において長期政権を解決し、指導者の競争を高めるには」という前提で解決策を考えたい。

 

②自分が思う解決策

僕が思う解決策は「各学校に部活動を管理する組織をつくり、指導者を外部から派遣する」方法である。

現在の部活動は各部がそれぞれ活動している。しかし、それらを管理する組織をつくるべきだと思う。そうすることで学校の特色を統一しやすい。また部活動を監視する存在として客観的な判断ができる。よって正当な評価が行われやすい。そしてその組織が指導者を外部から雇うようになれば、長期政権も解消されるはずだ。

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これと似たような取り組みをしているのが、アメリカのNCAAである。これは言わずと知れたことだが、協会が運営や日程を管理し、収益を生む。その収益を、各大学に分配する。その収益で各大学は、設備投資や指導者を雇っている。

文化や歴史的背景は違うにしろ、参考にできる点は多々あると思う。日本でもUNIVASが発足し、大学スポーツの発展が楽しみである。しかし、高校年代ではそのような取り組みはなされていない。私は、中学校および高校の年代でも取り組むべきであると思う。

 

③解決する上での弊害

上述した解決策を行う上での弊害、それは「教育のためにスポーツはあるべき」という考えである。日本では教育とスポーツの結びつきが強いと考えている。

人間教育のために、理不尽や連帯責任を行っているチームも少なくない。部活動で教師が指導している以上「教育」という要素が強くなってしまうのは仕方ないのかもしれない。しかし、本来教育とスポーツは別ものである。そして「スポーツをすることで副次的に教育が行われる」のであって、「教育のためにスポーツがある」わけではない。スポーツは目的であって手段ではないのだ。

教育とスポーツが結びつきすぎた日本では、この点が解決の弊害になると予測される。

 

④まとめ

いかがだっただろうか?

長期政権の高校サッカーというテーマを深堀していくと、様々な日本サッカーおよびスポーツの課題が見つかる。

大切なのは、その課題を見過ごすのではなくどうすれば解決できるのか考えることである。

僕自身も少しでも日本サッカーにプラスになるような取り組みをしていきたい。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

keikun028.hatenadiary.jp