生まれて初めて漫画を読んで涙を流した…
ここ数年で間違いなく一番自分の心を動かした漫画「BLUE GIANT」。
世界一のジャズプレイヤーを目指す主人公の大、そしてその圧倒的な才能に魅せられた天才ピアニスト沢辺、そして大の友人である玉田のトリオで活動する「JASS」。
彼らは人生のすべてを音楽に捧げる。寝る間も惜しんで音楽と向き合うその姿が本当に私は好きで毎回楽しみにしていた。住むところも、食事も、遊びも最低限あれば良い。とにかくサックスを吹きたい。作曲がしたい。ドラムをたたきたい。
そんな純粋な想いがこれでもかと伝わってくる。
しかし、あらゆる困難が立ちはだかる。
道のりは限りなく困難で険しい…
しかし、彼らの本気の“想い”、行動が険しい道を切り開いていく…
大事なのは“想い”であり、それは誰にも邪魔することはできない。
自分の内にあるカタチにならない“想い”を音楽に乗せること。
これができた瞬間にはじめて人の心を動かすことができる。
そんな描写がこの「BLUE GIANT」には散りばめられている。
テクニックや技術のベースは強烈な“想い”なんだ。
もっと上手くなりたい、もっともっと自由な表現を奏でたい… そんな“想い”があるからこそ本物のテクニックが身についてくる。
この漫画はサッカーにも通ずる大切なことが描かれている。
いや、人生においてもっとも大切なことが描かれていると言っても指し支えないだろう。
夢を、想いを… もっと泥臭く表現していい
そういうことをこの漫画は教えてくれる。
人の目など気にする必要はない。
自分が本当に行きたい場所に行くには、人の声に耳を傾ける前に自分の内側の声に耳を傾ける必要がある。
飛び出して良い。
不可能などない。
本気で夢を追いかける人間には必ず応援してくれる人がいる。
中途半端に生きちゃダメだ。
夢があるのなら。
想いがあるのなら。
どんな困難も乗り越えられる。
大は更なる高みを目指し、単身ドイツへ…
サッカーの本質を追求する旅はつづく…