マウリシオ・ポチェッティーノ監督、プレミアリーグの強豪トッテナム・ホットスパーの指揮官である。元アルゼンチン代表のディフェンダーでもあり、選手としても指導者としても非常に評価が高く、常にビッグクラブが引き抜きを狙うほどの人物だ。
そんな名将ポチェッティーノがTwitterで呟いた言葉が非常に興味深いものだったのでご紹介したい。
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選手の気持ちがわかるからこそ
「ああやって走れこうやって走れと伝えるために選手を怒鳴りつけても無駄だといつも感じている。選手に睨まれて『こっちに来て自分でやってみれば?』と思われるだけだ。大声で怒鳴っても成し遂げられることなんてほとんどないし、負ければ尚更だよ」マウリシオ・ポチェッティーノ https://t.co/4Q9dGrFO1y
— ㅤ (@fantaglandista) 2018年7月29日
私が日本各地で見てきたサッカーコーチ、指導者の多くはまさにポチェッティーノ監督が言うような、選手を怒鳴りつける人たちでした。
これは今現在も変わらない。
そこらへんの少年サッカーの大会に足を運べばすぐにそんな光景を目にすることができる。
巷ではちょっと強いと言われるチームにありがちな光景なのだ。
これが、間違っているということを理解できる大人が少ないのは中途半端に結果が出てしまうからだ。
しかし、そのアプローチでは主体性は育まれない。
強制や矯正は従順な奴隷を育てているのと変わらない。命令をしっかりと聞く人間を育てたところでピッチの上で自ら判断し、解決することができる人間は育たない。
自ら判断し、解決しようとしない者はサッカー選手になることはできないのです。
ポチェッティーノ監督の言葉の説得力
「ああやって走れこうやって走れと伝えるために選手を怒鳴りつけても無駄だといつも感じている」
これは選手として世界で戦った経験のある人間が言っていることである。
つまり、怒鳴りつけたところでサッカー選手は育たないということをポチェッティーノ監督は知っているのです。
そして、監督として世界トップリーグで長年指揮をしてきて、怒鳴りつけるアプローチがいかに不毛であるかを知っているということ。
しかしながら、怒鳴りつける指導者を目の当たりにしたからこそ、このような発信をしたのだと思います。
サッカーの本質は、ピッチ上で自らが感じたことを表現することであり、常に考えながら判断し決断すること、仲間と協調しながら勝利のためにプレーすることなのです。
ヒエラルキーによるトップダウンは多くの場合効果的でないということを認識すべきなのです。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…