写真=Getty Images
フェルナンジーニョ。
マンチェスターシティを後ろから支える身体能力、テクニックともに非常に高いクオリティの守備的MFである。
マンチェスターシティといえば、デブルイネ、シルバ、スターリング、アグエロなどの攻撃的な選手が注目されやすいが、前線の選手が思う存分力を発揮できるのは彼の力あってこそだ。
絶妙なスルーパス、一瞬で局面を変えるロングパスが魅力の一つであるが、フェルナンジーニョはポジショニングとテンポの良いパスでゲームをクリエイトし、チームをオーガナイズする。
長短のパスで攻撃のテンポを作る。試合の状況に応じて、ペースダウンが必要な時には近くの仲間とのパス交換でチームを落ち着かせ、隙あらば敵陣に入って相手の意表をつくロングシュートでゴールを狙う。
フェルナンジーニョの魅力をご覧いただきたい。
フェルナンジーニョはボランチもCBも担う万能プレーヤー
いよいよ偽CBも日常の時代になりそう。
— びりーゔ (@Believe___v) 2019年2月4日
フェルナンジーニョはボランチの位置に移動する時に相手FWをブロックして自分が移動している時にプレスを開始させないようにしている。
この技術を「カーテン」と言ってフットサルでは良く使う。 pic.twitter.com/fD2KfzeGdB
フェルナンジーニョのCB
— inamo (@inamo18) 2019年2月6日
①CBから中盤に移行する事で4人目の中盤に。中盤に厚みを生み出した
②後ろを3CBへ。
2トップのプレスを3CBでボールを動かす(数的優位作る)
③2トップは中央を絞りながらの位置どりに。3CBの左右が空きドリブル侵入可能に
④守備時はCB位置で守るpic.twitter.com/1efzXY8wma
フェルナンジーニョはビルドアップでボールの出口をつくる
【マンCの組み立て〜相手2トップを5人で囲む?〜】
— 渡辺憲司 (@1107Shishimaru) 2018年11月23日
先ほどアップした動画の続き。
2トップを5人で囲んだところへ相手の中盤の真ん中の選手がボールを奪いに出てきた場合には、動画のようにアンカーのフェルナンジーニョを使いライン間までボールを運んでいます。 pic.twitter.com/dccoyAWuhm
#PepBall
— Seaya Kim (@seayakim) 2018年12月31日
セインツ相手に魅せたシティの攻撃。
自陣深くでもGKを使いながら構築。
全てが1タッチで、パスのスピードにも強弱を加える。フェルナンジーニョはエデルソンの目の前のポジジョンに位置取り(定位置)して、2人で来る相手に対して出口を作る。
pic.twitter.com/df96Xk2ksP
ボールを触らなくても立ちどころ【ポジショニング】でゲームを組み立てる。
そしてフェルナンジーニョを経由してボールが前進する。
強烈なミドルシュートも持っている
南アフリカ対ブラジル 4点目 フェルナンジーニョの強力ミドル https://t.co/6lr3P0yocT
— レジェンド達のサッカー動画 (@soccerlovedouga) 2019年3月13日
ボールを散らせてゲームを作るだけではなく、相手の隙を見つけると自慢のミドルで相手ゴールを脅かす。
フェルナンジーニョはシティの心臓である。 派手なプレーこそ少ないものの、その素晴らしいインテリジェンスでシティのサッカーを後ろから支えている。
守備的な選手に注目しながら、ゲームがどのように組み立てられるのか、チームとしての決まりごとは何なのかを見るのも面白い。
ライタープロフィール
佐藤 靖晟 21歳
高校卒業後イタリアに渡り1シーズン半、今年からスペインに移籍してプレー。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…