アレックス・サンドロ。
イタリア王者のユベントスで左サイドバックの定位置を獲得し、ブラジル代表でもコンスタントに召集されている180cmの大型サイドバックだ。
このアレックス・サンドロの魅力は、「すべての能力が高い」ことだ。
現代のサイドバックは能力が高くないと務まらない。彼を見ているとそんな風に感じる選手である。
そのスピードとパワーで対峙する相手WGを抑えたかと思うと、本職がWGの選手かと思ってしまうぐらいのドリブル突破を見せ、テクニックも高く、パス精度やクロスの精度も申し分ない。
まさになんでも出来る「現代型SB」である。
ポジショニング、間合いの詰め方とボールにアタックするタイミング
SBはWGに対し特に躊躇せずに寄せ、SHはSBに並ぶよう斜め後方にスライドしチャンネルを切り、ニアサイドのチャンネルは決して空けない。CHもそれに続く。このサンドロ、マンジュの連携にケディラの補佐は強力。そしてキエッリーニの圧倒的な稼働域と修正力。 pic.twitter.com/U5G0uoD3Jj
— とんとん (@sabaku1132) April 14, 2017
相手がメッシということもあるが、抜かれないようにちょっと遠いくらいの間合いからスタートし、じわじわと間合いを詰めカットインのタイミングでボールにアタックする。
いつ寄せるか、そのタイミングが重要であることがわかる。
2つ目のプレーは自分の背後に相手が走ると、ボールにアタックに行かず、その選手を見るという当然だが、守備の原則を守れる。安定したディフェンスをするにはこのような冷静な判断が出来る選手でなければならない。
攻撃力とテクニックが魅力のサイドバック
素晴らしい18ヶ月を白と黒で。もっともっとです。 💪⚪️⚫️
— JuventusFC (@juventusfcjp) January 27, 2017
🎉 お誕生日おめでとう、アレックス・サンドロ! 🎉 pic.twitter.com/HJe8TpJLHf
Alex Sandro makes scoring look easy, needed at our club #CFC pic.twitter.com/w7gpR9yzZn
— Con (@ConnCFC) July 27, 2017
力強くテクニカルで、ブラジル人特有のしなやかさも兼ね備えている。
上半身がすごく柔らかいのがわかる。
相手に寄せられてもグイッと相手の前に入り、体制が崩れかけてもなんとかしてしまう。
強いだけじゃダメなんだと。柔らかさも兼ね備えないと世界のトップではプレーできない。
何度も、自慢のクロスでチムのチャンスを演出する
Un #DerbyDellaMole da protagonista: tra i nostri focus dedicati alle migliori partite dei bianconeri, rivediamo la grande prova di #AlexSandro in #JuveTorino! 🏳️🏴 pic.twitter.com/0pxrCwVyD5
— Juventus TV (@JuventusTV) January 12, 2018
相手にとって危険なゾーンに何度もクロスを入れるキックの精度。
私が15/16シーズンで印象に残ったプレー、アレックスサンドロ
— ユーヴェ青年 (@JUVE0821) July 29, 2016
vsマンチェスターC
今シーズン彼のアシストは目立ちました。クロスはさすがですね、トリノ戦やフロジローネ戦でも正確なクロスでアシストしています。頼もしい選手です。 pic.twitter.com/MIpfN3vrUe
キックフォームが整っていて、全く力が入っていない。
すごいやつらは「自分の形」を持っている。
そして、最高のパフォーマンスを発揮するには柔らかくある必要があるのだ。
踏ん張る=強さを発揮できる。ではないということをよく理解しないといけない。
サンドロは全ての能力が高い。
戦術理解、スピード、パワー、テクニック、キック精度、攻撃力。
一つの武器だけでは勝負できない。
これからどんな選手になるか目が離せない選手の一人である。
アレックス・サンドロに注目していただきたい。
ライタープロフィール
佐藤 靖晟 21歳
高校卒業後イタリアに渡り1シーズン半、その後スペインに移籍してプレー。現在は日本でイタリア語、スペイン語の通訳として活動中。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…