ロシアW杯決勝トーナメント一回戦、メッシ擁するアルゼンチン代表を切り裂いたフランスの若きエース、キリアン・エムバペ。
圧倒的なスピードとドリブルの切れ味は、ネイマールに近しいプレースタイルのようにも見える。
しかしながら、アルゼンチン戦のその振る舞いを見ていると、より知的でインテリジェンスを感じさせる。
19歳とは思えない落ち着きと、力を発揮するタイミングを理解してプレーしているように見えた。
まさに次世代のスーパースターと呼ぶにふさわしい振る舞いだったのではないだろうか。
【エムバペ】ルーズボールに対して相手よりも遠い位置から先に追い付き、ファーストタッチで2人を置き去りにする理不尽なスピード。相手との距離感を一定に保つコース取りと、絶妙な緩急でマッチアップにチャレンジさせない。秀逸な腕の使い方、質の高いコンタクトスキルでPKを獲得。 pic.twitter.com/gu7YODJwh4
— JEC (@jecfootball7) 2018年6月30日
エムバペが決めフランス🇫🇷勝ち越し!!化け物ですね…笑 pic.twitter.com/T04v4iCWyz
— Europe🇵🇹 🇯🇵 (@Europe799) 2018年6月30日
これからの活躍が楽しみだ。
実はまだあまりエムバペのプレーをじっくりと観たことがない人が多いのではないかと思うので、映像を交えてエムバペの魅力をまとめてみました。
見れば見るほど末恐ろしいエムバペのプレーをとくとご覧ください。
ドリブルの切れ味
エムバペの特徴といえばまずトリッキーなドリブルだろう。
フェイントの切れ味は凄まじく、ネイマールを凌駕するとも言われる。
ボールを持った時に何かを起こす期待感がある選手だ。
遊び心・テクニック
ボールを自由自在に操ることができる。型にはまらない、捉われない選手だ。パリ・サンジェルマンのスリートップが恐ろしいのはそんな自由奔放な3人がゴールに一番近い場所でプレーするからだ。ネイマールとエムバペは圧倒的なテクニックとスピードでディフェンス陣を切り裂く。そして中央に待ち構えているのは野獣カバーニ。
圧倒的な個の力
エムバペのこのキープ力、1対1の局面を打開する力はズバ抜けている。
ディフェンダーにボールを触らせない為の体の使い方、縦がダメでもやり直しがきいちゃう圧倒的な巧さとスピード。スピードという武器をチラつかせておくことによってディフェンダーは安易に飛び込めない。可能な限り遅らせることしかできないのだ。
トップスピードでのプレーのクオリティ
百戦錬磨のオランダのディフェンダーもエムバペのスピードに乗りながらも細かい駆け引きを仕掛けるドリブルを前に後退することしか許されなかった。
トップスピードでのプレーのクオリティ!これに尽きる。トップスピードでいかに正確に止めてボールを運び、駆け引きしながらゴールするか。このレベルが最高に高い。
サイドを制するものは試合を制す
サイドを美しく崩すことができる選手がサッカーをエンターテイメントにする。
デニウソン、フィーゴ、ホアキン… かつて見る者を釘付けにしたサイドアタッカーがいた。今も昔もサイドを制するのは圧倒的な個性だった。エムバペのトリッキーなパスはディフェンダーの想像を超える。
ボールとの一体感、リズム感
ボール捌きが堪らない。ディフェンダーを幻惑する足技と、リズミカルなボールタッチ。グループでボールを運ぶ時もシナジー効果を生み出す。
「キリアンはまるで僕の息子のようなものだよ。ゴールデンチャイルドと呼んでもいいね。世界一の選手になるための要素をすべて兼ね備えた素晴らしい選手だ」
ネイマールの言葉だ。
18歳、日本だと高校三年生にしてネイマールと同じピッチで切磋琢磨できるほど溢れる才能が世界にはいる。
いつか日本からもこんな才能が出る日が来るのだろうか…
サッカーの本質を追求する旅はつづく…