先日、15歳のサッカープレーヤーからこんなメッセージが届きました。
僕はとあるサッカーチームに通う15歳のサッカー選手です。このブログは中1の時からずっと見ています。僕のチームでは、少しミスしたり、ドリブルを続けたりすると、「何やってんの?」とか「死ね!」とか「キモッ」とあしらわれてしまいます。僕はもともとドリブラーだったのですが、そういうひどい言葉を言われるのが嫌だからドリブルを自粛してしまいました。自分の心が弱いと言われたらそれはもう反論できないですが、さすがに「キモッ」とか「何してんの」とかを平気でチームメイトに向かって真顔でいう奴らとサッカーしたいと思えません。
このブログは、「サッカーってやっぱ楽しむためにあるんだよな」って思わせてくれる唯一の光でした。このブログでは、上手いとか下手とか関係無くサッカーを楽しんでる人がいること、チームメイトを大切にする人がいることなど沢山書いてくれてました。カバーニだってシュートからぶるし、ロナウジーニョだってトラップミスるじゃないですか。ミスるってそんないけないことですか?そりゃミスるのは良くないけど、ミスしないようにチャレンジしないほうがよっぽどひどいし、思い切ってチャレンジした結果のミスなら許す価値があると思います。サッカーってみんなの思う通りにプレーしないといけないものなんですか?ひどい言葉言ってくる奴らはサッカー楽しんでるんですか?よかったら意見を聞かせてほしいです。
サッカーは楽しむためにするもの
なぜ、個別でメッセージをもらったのにこのブログで返信を書こうと思ったかというと、きっとこんな思いをしながらサッカーをしている子が他にもいると思うからです。そして、こんな環境を許している部活の顧問やコーチがいるのだとしたら最低だと思います。このブログの読者には有難いことに多くの指導者の方やサッカーに携わる紳士がいるため、この少年のメッセージを共有しておこうと思いました。
サッカーは楽しむためにするものです。
私は人を傷つけることに対して何にも感じない人とはサッカーしたくないです。仲間と共にゴールまでのプロセスをデザインしていくのがサッカーです。仲間をリスペクトできなければサッカーも社会生活もできません。それでも向き合って本音で話すことができるなら対話をしてみるのも良いでしょう。でも、それが難しいのであれば放ってほけば良いと思います。そんな人でもいつかきっと気づく時がくると思います。
15歳、そんな理由でサッカーが楽しくないと感じて、自己表現ができなくなってしまうのはとても勿体ない。今を一生懸命楽しめる環境に変えれば良いのではないでしょうか。私もこのような経験はしたことがありますが、当時は今のようにインターネットなどの情報も発達していなかった為、選択肢も限られていました。
もし、環境を変えられるなら思い切って違う環境に飛び込んでも良いと思います。
今の環境が苦しい時、何かしらの行動を起こさなければいけません。
サッカーも同じです。今できることを考えてアクションを起こすしかないのだと思います。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
「吐きそうになっても走るのをやめなかったこと」を褒める指導者 〜こんなチームに子どもを入れていたら殺されてしまう〜