以前、イタリアでプレーする日本人フットボーラー、佐藤 靖晟(ノブアキ)選手をご紹介しました↓
海外リーガー特集第一回 イタリアで挑戦する佐藤 靖晟選手 〜イタリアの地で感じるカルチョの本質とは〜 - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは
そんな佐藤選手ですが、今年9月からスペインへと挑戦の場を移すことになりました。
これまでブラジル、イタリアというサッカー大国でプレーし、更なるステップアップを目指しスペインでチャレンジする彼に「本当にサッカーが上手いとはどういうことか」というテーマで書いていただきました。
20歳、現役のサッカー選手がどのように考えているのか…
必読です!
サッカー大国の猛者たちとプレーしてきて今、感じる「サッカーが上手い」の本質
「本当にサッカーが上手いとはどういうことか」について僕なりに思う事を書きます。
僕は海外でプレーしています。
2017年5月末まではイタリアで、2017年9月からはスペインでプレーします。
高校生の頃は夏休みの1か月を利用してブラジルに行きました。
海外でプレーしてから「本当にサッカーが上手いとはどういうことか」について僕なりの意見がだいぶ変化しました。
日本でプレーしている頃、「本当にサッカーが上手いとは」の自分の感覚は、 練習でしっかりできて、“止めて蹴る” が完璧にできるボール扱いが上手い人でした。
なぜ練習でしっかりできたかと言うと、 練習でしっかりできない事は試合でできない。
という言葉を沢山耳にして来たからです。
けど、今は全くそうは思いません。
もちろんボール扱いは上手い方がいいと思うし、チーム戦術はしっかり練習から出来るのがベストです。
しかし、個人として「本当にサッカーが上手いとは」とは全く関係
ないと思います。
どういうことかというと…
練習で下手でも試合で上手くやるブラジル人、イタリア人
ブラジルにいた頃、コーンドリブルは下手だけど試合で何人も抜ける選手、
前線にいるだけだけど、点を取る選手を見ました。
イタリアにいた頃、パス練習は下手だけど試合では素晴らしいパスを通す選手、
ボール扱いは下手だけど試合で大活躍する選手を何人も見ました。
それで凄く感じたのは、本当にサッカーが上手いとは*自分に何ができるかを知っていて、チームの役に立てる選手*です。
上手くても試合で活躍できなければ意味はない
そう思います。
彼らは自分にできることを知っていて、できることにベストを尽くします。
彼らは下手でも戦術を理解して、その上で自分に与えられた役割(仕事)を全うして活躍します。
スペイン人の友達とサッカーの話をした時も「上手いとかはどうでも良くて、チームの役に立てばそれでいい」と言っているのを聞いて、確信に変わりました。
バルセロナ入団会見時のパウリーニョのリフティングはとても一流選手のものとは思えないものでした。
リフティングがぎこちなくても試合で素晴らしいプレーができてしまうパウリーニョ選手。
バルサに移籍のパウリーニョの経歴が勇気を与えてくれる! - 大人になってから学ぶサッカーの本質とは
テオフェルナンデス選手のレアルの入団会見時のリフティング動画も同様でした。
ボール扱いが下手でも試合で素晴らしいフリーキックを決めることができるということです。
自分を知り、できることを最大限発揮してチームの力になる。
これが、「サッカーが上手い選手」なのだと思います。
ライタープロフィール
佐藤 靖晟 21歳
高校卒業後イタリアに渡り1シーズン半、今年からスペインに移籍してプレー。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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