大人になってから学ぶサッカーの本質とは

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【サッカーコーチに求められること】選手たちは、本当にあなたについてきているのか?

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育成年代のサッカーを取り巻く大人の在り方が変わらなければならない

サッカーコーチをやっていた時、大会に出かけては他クラブの指導者たちの立ち振る舞いを見ては辟易していた。

試合を観る態度の悪さ、子どもたちに発する罵声。

コーチというのはリーダーであり、マネージャーなければならない。

その立場にある人間が振る舞うべきものでは微塵もないと感じていた。

そしてつい先日、近所の中学校で行われていたサッカーの試合を観ていた時に当時の嫌な感覚を思い出す光景に出くわしてしまった。

後半開始から試合終了まで観ていたのだが、監督の立ち振る舞いがあまりにも酷かった。

マイチェアーのようなものに踏ん反り返って座り、「蹴っとけよバカ!」「走り負けてんなよダッサ!」など、これ以上文字で起こせない言葉を発しまくった挙句、相手チームへのリスペクトのかけらもないその態度を終始貫いていた。

 

 

サッカーを取り巻く大人の在り方、子どもたちの環境を変えなければならないと思う。

今回は、世界のトップクラブの監督にフォーカスした「ザ・マネージャー」という本の一部を引用して、指導者たるものこれだけは心得ておきたいことを書いてみようと思います。

 

ひとりひとりの個性を表現させること

周囲が『あいつはこれができない、あれができない』というときに、私は〝何ができるか〟に着目する。そして〝彼らは何者か〟にも注目する。どんな気質や人間性が備わっているのか。色々な性質をもった選手たちを集めてチームを作るのが好きなんだ。

カルロ・アンチェロッティの哲学はシンプルだ。一人ひとりの選手を理解しよう、ということである。

 サッカーコーチはひとりひとりの選手を理解することが大切なのだと説いている。

それができなければチームなど作ることはできない。性質の異なる選手たちへ何か大切なことを伝えなければならない時、どのような言葉で伝えるべきか考えなければならない。ひとりひとりの魅力を表現させるために、どう振る舞うべきか… 

いや、その前にまず選手ひとりひとりをどのように理解するかを考えなければならない。

リーダーにはひとりひとりがついてくる

ほとんどの場合リーダーシップとは個人を相手として始まる。リーダーはついてくる人がいてこそリーダーなのであり、ついてくる人はほとんどの場合個人的な関係から感化されてリーダーについていくようになるのだ。

 あなたのチームの選手たちは、本当にあなたについてきているのか?

なぜこの選手はうちのチームにいるのだろうか?

あなたが好きだから?あなたのチームでプレーすることが好きだから?

それとも母親に強制されているから?友達がやっているから?

私は本気で考えるべきだと思う。

あなたと一人ひとりの選手たちの信頼関係はどうなのだろうか。

リーダーとしてあるべき姿を見せることができているのだろうか?

 

多くの大人が勘違いしているけれど、選手たちの年齢が低ければ低いほど、あなたの責任は重いことを自覚しなければならない。

可能性を伸ばすのも、奪うのもあなた次第だ。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…