奥山蹴球雑技団、団長の奥山さんとダブルタッチのissyこと石黒さんに会いに寒川はアビリドーゾへ行ってきました。
ブラジルのプロクラブを渡り歩き、いまなお技術を磨き続ける奥山さん。
ダブルタッチの鬼と呼ばれ、全国各地にその技術を伝えているissyこと石黒さん。
サッカーが本当に上手いとはどういうことか、本当の技術とはどういうものかを知るためには、これ以上ない取材対象である。
お二人の話を聞いて、凄いのはボールタッチだけにとどまらなかったわけだけれども…
とはいえ、まずは圧倒的なテクニックをご覧いただこう。
issyさんのボールタッチ… これだけ速くボールを動かしながらもコントロールが正確で一切ブレない。ボールを動かし、相手を動かして隙間を通す。見てるだけで楽しめてしまう。
奥山さんのボールの触り方よ… こんなボールの触り方をする人間を私は知らない。プレーの先が読めないし、何を考えているのかわからない。だらっと力が抜けていて自然体である。ボールが足元にあっても、なくても変わらないほど自然な状態を保つことができる。それ故、何をするのか先が読めないのだ。
サッカーは教えるものではない…
奥山さんとISSYさんの二人の話を聞いていて自分の中に残っている言葉を反芻していきたい。※録音をしている訳ではないので、100パーセント再現できないのであらかじめご了承ください。
日本と海外の違いは、殺傷能力。
— KEI 粘り勝つ2017 (@Keivivito) 2017年5月14日
最近の子供たちを見てて、どう思います?と言う質問を投げかけてみたところ思わぬ返事が返ってきた。
「興味ないですね。」
「サッカーを教えることに興味ないです。サッカーは教えるものではないですし。」
そう答えたのは奥山さん。
なるほど。
奥山さんもISSYさんも自分たちがプレーしてホンモノの技術を見せることで子供たちに感じて欲しいのだと言う。もっと上手くなりたい。こんなプレーができるようになりたい。そう思わせれば良いのだと。
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本当に上手いとはどういうことか、これがわかっていない人が多いと思うんですが、どう感じてますか?
「やっぱり殺傷能力ですよ。」
「ただボール扱いが上手いっていうのは上手いって言わない。」
「日本人には殺傷能力が足りないですね…」
奥山さんの口からよく出てくる言葉、殺傷能力… 何を意味するのだろうか。
ホンモノの技術とは…
ホンモノの技術とは…の、くだり
— KEI 粘り勝つ2017 (@Keivivito) 2017年5月14日
殺傷能力のないものは巧いなどと言ってはいけない。
「ブラジルで長くプレーしてましたけど、セレソン以外は大したことないです。」
「本当に上手いやつを見たことないっちゅーことじゃないですか、本当の上手さを体感したやつにしかわからないですよ」
本当に上手いやつの繰り出すプレーは例外なく殺傷能力がある。
サッカー王国ブラジルで培った経験、見たこと、感じたことを話してくれる奥山さんの言葉にはやはり説得力がある。
「中山選手(ゴン中山)みたいなボール扱い上手くなくても気持ちでゴールを決めきっちゃう選手も殺傷能力ですよ。やっぱりゴール決めてましたし。」
ホンモノの技術とは、殺傷能力なしに語ることはできない。
どんなにドリブルが上手くても、ゴールに繋がらなければ意味がない。
どんなにシュートが上手くても、ゴールできなければ意味がない。
日本のストライカーが物足りないのは、殺傷能力が足りていないからかもしれない。
本当に上手いやつ
本当に上手い奴が減ったよね。味のある奴が本当に少なくなった。駆け引きより、体力とかよね。奇抜なやつ、面白いやつ少ない。
— KEI 粘り勝つ2017 (@Keivivito) 2017年5月14日
そのようなことを奥山さん言ってたな。
ISSYさんが「本当に上手いやつが減りましたよね。前はもっと上手いやつが多かった。今は上手さよりもフィジカルが求められるようになりました。」
奥山さんも同様の意見だ。
「味のあるやつが少なくなりました。駆け引きせんですもん今の選手らは。昔は全然面白かったですね。」
本当に上手い選手を育む環境を作りたい…
最後に、奥山さんの好きな二人の選手をご紹介しましょう。
ジャウミーニャ
ガンソ
サッカーの本質を追求する旅はつづく…