人生は長距離マラソンのようなものだと誰かが言った。
確かにそうかもしれないと思う。
走っていると、苦しい上り坂を越えなければならない時がある、それを越えれば心地良い道を走ることができる。しかし、苦しい上り坂はまたやってくる。それだけでなく足が痛い、頭が痛い、胸が苦しい、あらゆる困難がやってくる。仲間が励ましてくれるときもあれば、孤独に戦わねばならない時もある。
耐え難い苦しみに直面すると、心が折れそうになることがある。闇に引きずり込まれそうになる。
そんなとき、私はいつも独りで読書に耽る。
そして迷いを振り払う。
これまで多くの本に救われたからだ。
私が人生を巻き返すきっかけになった3冊の本をご紹介したい。
あなたは迷いを振り払い、走ることになる。そして人生を巻き返すことができる。
EAT&RUN 100マイルを走る僕の旅
自分の人生の中に人工的に作られた壁から自由になることだ
人間は自分の楽な範囲からはみ出して初めて人間として成長できる
自分の望んだものが得られたかどうかであなたの価値が決まるわけじゃない。自分の目標にどう向かっていったのかで決まる
ランニングの見返りは、いや、あらゆることの見返りは、自分の中に存在するものだ。競技の中でさらなる見返り、さらなる勝利を目指してきた僕が、それこそ何度も何度も学んできたことだ。モチベーションを自分の外に置くことはありがちだけれど、思い出してほしいのは、自分に喜びや平穏を与えてくれるのは、優勝そのものじゃなくて、それを達成するためのプロセスだ
本当に生きるということは、寛大で礼儀正しい心を持ち、世界に関心を向け、自分の人生の中に人工的に作られた壁から自由になることだ
自分の人生の答を、自分以外の何かに求めてはいけない。
自分としっかりと向き合うことでしか答えは見いだせないということを知った。
ウルトラマラソン マン
何度も間違い、何度も失敗しなければ成功しない
汗と血と泥まみれになって、競技場に立った者を称賛しよう。 過ちを犯し、失敗したときに、初めて努力したと言える。 だからこそ、彼らは勇ましく闘って、何度も間違い、何度も失敗する
「苦痛は意識の唯一の起源である」ドストエフスキーの言葉は正しい。苦痛が始まると、感覚が研ぎ澄まされる。苦しみにこそ、幸福に至る秘密が隠されているのだ
ソローは「人間の豊かさは、何も持たずに何ができるかによる」と言っている。おそらく欲するものが少なくなればなるほど、多くを得るのだ。
挑戦を続けることはとても難しい。何度も間違い、何度も失敗することは多くの場合挑戦しているということだ。それを非難し、罵倒する人間が多いということは挑戦している人間が少ないということなのだということが分かった。
挑戦することは苦痛が伴う。そしてそれは成長の証であり成功へのプロセスであるということ。それが理解できたとき私はまた走り出すことができた。
自分の人生をクリアにするということ
「もっとも重要なことは学校では学べない」という真理である
腹が立ったらそのぶん自分にあたればいい。悔しい思いをしたらそのぶん自分を磨けばいい
ただ僕は思うのだが、本当に若い時期を別にすれば、人生にはどうしても優先順位というものが必要になってくる。時間とエネルギーをどのように振り分けていくかという順番作りだ。ある年齢までに、そのようなシステムを自分の中にきっちりこしらえておかないと、人生は焦点を欠いた、めりはりのないものになってしまう
学校で僕らが学ぶもっとも重要なことは、「もっとも重要なことは学校では学べない」という真理である
村上春樹氏の紡ぐ言葉はいつも示唆的だ。そして本質を捉えていると感じることが多い。人生の岐路に立たされた時、私にとってもっとも重要なことはなんなのかを考えるきっかけを与えてくれた本。
人生に迷ったらこれを読め!そして走れ!
サッカーの本質を追求する旅はつづく…