「与えられたルールを守る」ではなく「自分達でルールを考える」こと。
— KEI 整える。はじまりの4月 (@Keivivito) April 12, 2016
「命は守るもの」ではなく、「使うもの」
サッカーの真理もこれに同じ。
それを体現する大人に私は魅力を感じる。
こんな魅力ある大人たちの話。そんな大人の下で育まれる娘たちの話…
オマさんと越智さんin妻沼カップ#女子サッカー #妻沼カップ
3月某日、明八サッカー部のコーチOMAさんから「妻沼カップという面白い大会が埼玉の熊谷で開催されるから一緒に行こう」というお誘いがあり、行ってきましたよ妻沼カップへ。
熊谷は妻沼カップへ
妻沼カップというのは高校女子サッカー大会で全国から強豪が集まる大きな大会で、この大会には先日のトークイベントでお会いした田邊さん率いる日ノ本学園女子サッカー部も越智さん率いる京都精華女子サッカー部も出場しているということで、私はワクワクしながら熊谷に向かった。
熊谷駅から会場までタクシーで行ったのだけれど、タクシーを降りてOMAさんに電話しようとしたらポケットが空っぽ。携帯がない!まさかのタクシーにポロリ。急いで振り返ってタクシーにダッシュしたのだけれど運転手のお爺ちゃんは私から逃げるように走り去って行った。無念。
トボトボ会場へ歩いて向かっていると女子高生に絡んでるOMAさん発見。すぐ発見。そしてすぐOMAさんのガラケーを借りてタクシー会社へ電話。奇跡的に車両も特定できて携帯がみつかり、熊谷駅の交番に預けてもらえることになった。ホッ
OMAさんグラシアス!
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監督が選手に罵声を浴びせている光景に萎えた
既に始まってた日ノ本学園の試合。
この試合は携帯騒動でゆっくり観れなかったのだけれど、際立ったのは日ノ本の対戦相手の監督が激昂してミスをした選手に罵声を浴びせている光景だった。コーチングでもなんでもない。ただの文句。実に醜かった。今度みんなで罵声を浴びせられている子を全力で大声で応援しようじゃないか。
「全然OKだよ! 問題ないよ!元気出して!!もっかいチャレンジしてみよう!」って
私はあのような大人が結構許せない。小学生のチームを教えていた時に相手チームに同じような罵声を浴びせるコーチのいるチームと対戦したことがあった。その時は試合の途中で子供達を強制的に集めて帰ったことがある。相手のコーチに「ありがとうございました。(もう2度と僕の前に現れないでください。)」と行って去りました。無理なんです。そういうアプローチしかできない大人。
日ノ本学園の女子たちとボール遊び
試合が終わって田邊監督やコーチたちに挨拶を済ませ、早々に選手たちと絡みだすOMAさん。私もそこに便乗。
オマテクin日ノ本学園女子サッカー部#女子サッカー #日ノ本学園
OMAさんの足技を見て、嬉しそうにやる女子たち。
そして、どこのどいつかわからんがお前は何ができるんだ?というイヤらしい視線を感じながらも、リフティングを軽く披露すると、「おっ上手い!上手いじゃないか!」
「なんだやるじゃないか!おおすごいじゃないか!」という励ましの声に乗せられて、最近全然触ってなかったボールと存分に戯れました。
それにしても日ノ本学園の子たちの無邪気さとオープンさ。解放感。超好き。
妻沼カップレポートオマリフティングに翻弄される日ノ本学園の娘たち#日ノ本学園 #女子サッカー #妻沼カップ
OMAリフティングに翻弄される娘たち。
いろんな学校の子たちとボールを通じて友達になる
日ノ本学園の試合までかなり時間があったので、OMAさんとふたりでフラっとお散歩。
「ちょっと色んな学校の子たちとボール蹴ろうよ」とOMAさん。
「いいっすね。友達つくりましょう。」と乗る私。
「へいっ」とボールを蹴ってる女子たちに声をかけて「これできる?」と言って
技を披露するOMA氏。それを見て興味津々な女子たちは成立学園の選手たちだった。
いつの間にか選手たちが集まってきたのでロンド↓
女子高生たちを気の済むまで翻弄するOMA氏と私。
すごく楽しかったんだけど、この子たちが「楽しい。楽しい。もっとやりたい」って言いながらボールを蹴る姿を見て、「ああ今日来てよかったな」と思うわけです。
サッカーって素晴らしい。せっかく色んな学校が集まってサッカーするんだから、他校に友達をつくって帰ったっていい。敵とか味方とか関係ない。と思うのです。
成立の選手たち!遊んでくれてありがとう!
日ノ本学園の魅力
散々遊んで疲れてきたところで、ようやく日ノ本学園の試合が始まった。
流石に全国屈指の強豪校。ひとりひとりの技術もあるし、しっかり戦える。
球際の強さがあるし、球際の上手さがある。
後半中頃、素晴らしいと感じたプレーがあった。後ろからプレッシャーをかけられているボランチの子がセンターバックからボールを受ける時、ここで奪われたら大ピンチになるという場面でファーストタッチの前にワンフェイク入れて逆を取ろうとしたのだけれど、相手の足に引っかかって奪われた。しかし見事な球際の粘り強さで泥臭く奪い返したシーンがあった。
そしてベンチからもそのプレーに賞賛の声が飛ぶ。
素晴らしいチームだなと思った。
大事な場面での勇敢なチャレンジ。そしてそこでの失敗を全力で取り返す選手の姿に賞賛できる環境が日ノ本学園の強さを象徴しているような気がした。
そしてそれは田邊監督が醸成している。
彼女の発する声を聞けばどんなチームかよくわかる。
主体的な意思が弱いところに対して猛烈に厳しくアプローチする姿勢。
そしてそれぞれの選手に対して、それぞれに必要な言葉を選んで伝える姿を見て、選手に対して妥協のない人だなと感じた。
いまにもグーが出そうな田邊さん#日ノ本学園 #女子サッカー #妻沼カップ
田邊監督は私たちゲストがいることなど御構い無しにいまにも右手がグーである。愛の鉄拳を見舞おうとしている。「お前たち自分で自分たちのサッカーをつくれ!!」と
最後に一言下さい。と言われてしまった為に、しかたがなくこのブログの宣伝をしておいた。「大人になってから学ぶサッカーの本質…っていうブログ書いてるんだけど…」って言ったら「あっ知ってる!」って言ってくれた子が何人かいて驚いた。
熱心にブログ信者を増やそうと試みる私。オモロイこと言えという女子たちの視線…
日ノ本学園の子たち真っ直ぐで、ありのままで、みんなと友達になりたいと思った。#日ノ本学園
日ノ本学園のみんなありがとう!また遊びに行きますYO!
日ノ本学園の子たちとお別れをし、別会場で行われている越智さん率いる京都精華女子の試合を観に移動。
京都精華女子の舞
OMA車で散々迷った挙句なんとか試合の後半に間に合った。
京都精華女子の試合。ピッチで舞うムスメたち#妻沼カップ #女子サッカー
精華の子たちがボールを受ける瞬間の雰囲気、余計な力が一切入っていない身体の使い方。他のチームとは全く違う空気を醸し出す京都精華のサッカーは独特だった。
越智さんが隣に来てくれて色々と話してくれたのだけれど、これがまたとても面白かった。
精華の子たちがボールを触る瞬間に「そう!いいな〜いまの触り方」「いい!そう!その感じ!見ました?いまの?」と私の隣で楽しそうに囁く越智さん。
私は「やっぱりこの人好き」と思った。
人とは違うことを考えてるところ。人とは違うところをみてるところ。そしてそれが本質的だからこそ私は共感し、面白いと感じる。サッカーというゲームの本質を理解して、それを表現する人間の本質を独自の視点で捉えている越智さんがつくっているサッカーは新しい。いままでにない発想をもって、それをサッカーで表現しようとしている。この日はちょっとしか京都精華に触れることができなかったけれど、これは時間をつくって観に行かなければならないと思った。
魅力ある大人が魅力ある人を育てる
精華女子の写真に映り込む私とOMAさん。そして対戦相手だった飛鳥高校の金澤監督もまた素敵な人だった。選手たちの笑顔がチームの魅力を表現している。
妻沼カップで越智さんに会いに行って精華女子サッカー部の写真に紛れ込む#サッカー #女子サッカー部 #京都精華女子
サッカーの本質を追求する旅はつづく…