サッカーのブラジル代表フォワードにネイマールという選手がいます。
独立行政法人・情報通信研究機構のチームの研究によると、ネイマール選手がドリブルなどで足を動かす際、脳の活動範囲がアマチュア選手の1割以下であるということがわかりました。
MRI(磁気共鳴画像化装置)の中で、ネイマール選手に横たわってもらい、指示に従って、足首を回すなどの動作をしてもらったときの大脳の運動野を調べました。
結果、同じ動きをした際のネイマール選手の大脳の運動野は、アマチュアのサッカー選手の7%、スペイン2部リーグのプロ選手の11%から44%だったのだそうです。つまり、ネイマール選手の場合、アマチュア選手の10分の1以下、2部のプロ選手の半分以下の脳を動かすだけで、同じような動きができるということです。
ネイマール選手は、意識的にというよりは、ほぼ感覚的に(無意識的に)ドリブルをしている感じなのだろうと思います。これは、サッカーというものに対して、ネイマール選手が世界最高峰の習熟度の高さを示しているということです。この章の最初にお伝えした「無意識でやっている」という段階が、究極的に進んだ一例でしょう。
ドリブル自体に意識がほとんど行っていないので、脳は多くの情報を得られるのです。
この本からの引用 です↓
コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法
この本は昼休みにフラッと入った本屋さんで立ち読みして15分ほどザッと読んで購入を決意した本。「コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法」と帯にもあるように、コーチングに関わる人、親御さんには特にオススメです。習慣を変えたいと思っている現役の選手、ビジネスパーソンにも是非読んでもらいたい一冊。
意志の力を必要としない領域
最初に紹介したネイマールの話。無意識的に感覚的にドリブルできる域まで到達している一流選手たちは、つまり意志の力を使うことなく、意識することに神経を使うことなく自動操作モードに入ってしまうということなのだそうだ。ボールを操ることに神経を使わない分、周りを見て判断することに神経を使うことができる。では、どうすればこのような領域に達することができるのだろうか。
練習の意義は無意識化
習慣化の初期段階は違和感もあり、毎日続けることに努力が必要です。しかし、習慣化が進むと、その違和感も消えていき、あまり努力しなくても続けられるようになってきます。
最初は意識的に練習する。ボールの置き所を意識する。ボールが来る前に周りの状況を把握するように意識する。ボールを持ったら相手との距離感を意識する。ボールを持ったら必ず相手の逆をとるプレーを意識する。試合に出たら力まない、リラックスする。柔らかくピッチに存在できるように意識する。
ひとつひとつ、ちょっとづつ意識的に練習をして無意識にできるレベルまで持っていくことが練習の意義なのです。そしてこの練習の時にもうひとつ意識したいのが独自性、オリジナリティ。人によって間合いや持ち方は違う。自分だけの間合い、自分だけの持ち方を意識することも大事なのです。
ネイマールは遊びの中でその感覚を身につけた
なんとなく練習をしている選手と、常に意識して練習している選手とは雲泥の差がつく。そして練習ですら遊びであるということを忘れてはならない。
ネイマールは遊びの中でその感覚を身につけた。
遊びの中で学んでいくことが大切なのです。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
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